内重のぼる

内重のぼるの生涯

内重 のぼる（うちのえ のぼる）は、1950年代から1960年代にかけて活躍した宝塚歌劇団の男役スターです。兵庫県西宮市生まれで、本名は浦辺 幸子（うらべ さちこ）です。彼女はタカラジェンヌとしての成功を収め、主演スターとして多くの舞台に立ちました。

宝塚歌劇団でのキャリア

内重は1953年に宝塚音楽学校に入学。翌年卒業し、宝塚歌劇団に入団しました。入団時の成績は51人中3位で初舞台は星組公演『春の踊り』として1984年4月に行われました。彼女は星組から月組へと異動し、多くの重要な舞台に出演しました。

しかし、1967年に宝塚歌劇団を退団し、最終出演公演となったのは月組公演『霧深きエルベのほとり』でした。那智わたるや藤里美保とともに、彼女は男役スターとして多くのファンから支持を受け、彼女の舞台での存在感は特別なものでした。

代表作と特徴

彼女の代表作には『霧深きエルベのほとり』を始め、『三銃士』『鹿鳴館事件』などがあり、舞台上でのパフォーマンスは高く評価されました。宝塚歌劇団での活動中、彼女は愛称として「サチ」や「サッちゃん」などで親しまれました。

退団後、彼女は一度だけ「神宮寺さくら」という名前でミュージカル『スカーレット』に出演しました。その後はジャズダンス振付師の浦辺日佐夫と結婚し、私生活では踊りや演出を手掛けるなど活躍を続けています。

功績と評価

2014年には宝塚歌劇団創立100周年を記念して設立された「宝塚歌劇の殿堂」にて、初の100人の中に選ばれるなど、その功績は広く認められています。彼女の功績は単に舞台に留まらず、多くの後進たちに影響を与えるものでした。

主な出演作品

内重のぼるが出演した主な舞台に以下の作品があります：

• - 春の踊り (星組)
• - 第六の地球 (雪組)
• - 日本美女絵巻 (星組)
• - 三銃士 (月組)
• - 霧深きエルベのほとり (月組) など。

また、退団後の舞台活動ではいくつかのミュージカルに出演し、特に『カール物語』などでその才能を発揮しました。テレビドラマにも進出し、1961年には人気ドラマ「青空三銃士」に出演しました。

まとめ

内重のぼるは、宝塚の男役として特に忘れがたい存在であり、そのかつてのパフォーマンスは今なお多くのファンの心に残っています。彼女の生涯は宝塚歌劇団の歴史の中で色鮮やかな一ページとして刻まれています。彼女の多才な表現力は、舞台芸術の魅力を伝える重要な要素であり続けています。

もう一度検索