再度公園

再度公園：六甲山に広がる緑のオアシス

神戸市六甲山地の北側、山頂付近に広がる再度公園は、豊かな自然と歴史を肌で感じることができる都市公園です。国指定の名勝に指定されており、瀬戸内海国立公園の一部にも含まれています。

明治時代の植林事業から生まれた公園

現在の再度公園の姿は、明治時代中期に始まった大規模な植林事業によって形作られました。それ以前、再度山の山頂北部は乱伐により荒地と化していましたが、1902年（明治35年）から植林と修法ヶ原池の造成が開始され、35年もの歳月をかけて現在の美しい公園へと生まれ変わりました。この事業は六甲山地における最初の植林再生事業として、歴史的な意義も持ちます。

美しい景観と豊かな自然

再度公園の面積は51.5ヘクタールにも及び、修法ヶ原池を中心とした広大な森林が広がっています。特に、修法ヶ原池の周辺は、六甲連山屈指の紅葉の名所として知られており、秋には鮮やかな紅葉が訪れる人々を魅了します。池のほとりを散策したり、木々の間を縫うように作られた遊歩道を歩いたりすることで、六甲山地の豊かな自然を満喫することができます。

多様な施設とアクセス

公園内には、散策の疲れを癒すための茶屋「森の四季」や風楽山荘、レストハウスなどの施設が整備されています。また、ハイキングコースも整備されており、体力に合わせて楽しむことができます。

アクセスは、JR神戸線三ノ宮駅から神戸市バスを利用する方法が便利です。4月～11月の土日祝日には、三ノ宮駅から「再度公園」行きのバスが運行されており、バス停からすぐ公園に入ることができます。ハイキング好きなら、三ノ宮駅からバスで「諏訪山公園下」まで行き、そこから徒歩で約1時間30分かけてハイキングを楽しむことも可能です。

近隣の観光スポット

再度公園周辺には、他にも魅力的な観光スポットが点在しています。隣接する神戸外国人墓地や、神戸市立森林植物園、大龍寺、諏訪山公園、諏訪神社などは、再度公園を訪れた際に合わせて訪れたい場所です。また、少し足を延ばせば、ヴィーナスブリッジや金星台、布引の滝、布引ダム、布引ハーブ園、徳光院など、様々な観光スポットを楽しむことができます。

歴史と自然が織りなす癒やしの空間

再度公園は、明治時代の植林事業から生まれた歴史と、六甲山地の豊かな自然が融合した、まさに癒やしの空間です。紅葉の美しい秋はもちろん、新緑が美しい春、木々の緑が深まる夏、静寂に包まれる冬と、一年を通して様々な表情を見せてくれます。神戸を訪れた際には、ぜひ一度足を運んで、その魅力を体感してみてください。

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