冨士神社のミツバツツジ自生地

冨士神社のミツバツツジ自生地

愛知県豊川市萩町に位置する冨士神社のミツバツツジ自生地は、市の天然記念物として指定されています。この地域は、冨士神社と庚申寺の社叢として古くから地域の人々によって管理されてきました。地元に伝わる「萩音頭」にも「冨士社御山はつつじの名所」と唄われるほど、古くからミツバツツジの名所として知られています。

1991年（平成3年）に、旧音羽町によって天然記念物に指定され、その面積は約9,300平方メートルに及びます。自生するコバノミツバツツジは約3千本を数え、春には美しいピンク色の花を咲かせ、訪れる人々を魅了します。

周辺の寺社

冨士神社

祭神は木花咲耶姫命で、元々は下賀茂神社の境内社として祀られていましたが、1632年（寛永9年）に現在の場所に社殿が建立され、1890年（明治23年）に下賀茂神社から独立しました。地域の人々から信仰を集める神社です。

善住禅寺

臨済宗妙心寺派の寺院で、本尊は釈迦牟尼仏です。境内には、市指定天然記念物である山桃が自生しています。また、観音堂には市指定文化財の馬頭観音像が祀られています。歴史と文化を感じられる場所です。

ミツバツツジまつり

1994年（平成6年）から、ミツバツツジの開花時期に合わせて「ミツバツツジまつり」が開催されています。例年4月上旬から中旬にかけて、地域住民によるよさこいソーランの披露や、地元の特産品販売、野点などが行われ、多くの人で賑わいます。春の訪れを感じられるイベントとして、地域の人々に親しまれています。

交通アクセス

鉄道: 名古屋鉄道名鉄名古屋本線「名電赤坂駅」下車、徒歩約50分
バス: 豊川市コミュニティバス「倉バス停」下車、徒歩約10分
* 自動車: 東名高速道路「音羽蒲郡インターチェンジ」から車で約10分

自然豊かな場所であり、春には美しいミツバツツジが咲き誇り、多くの人々が訪れる観光スポットです。歴史と自然が調和したこの場所で、心癒されるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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