冬の輪舞

冬の輪舞（ふゆのりんぶ）

『冬の輪舞』は、東海テレビが制作し、2005年1月6日から4月1日までフジテレビ系列で放送された昼ドラマです。全62回、3部構成で放送されました。また、同年5月13日には、『金曜エンタテイメント』枠で特別版が放送されています。富山県では2006年から2007年にかけて、栃木県では2021年に放送されました。2023年にはBS11でも放送されています。

あらすじ

物語は、昭和40年（1965年）を舞台とした序章から始まり、昭和58年（1983年）からの第1部、平成3年（1991年）からの第2部、そして平成16年（2004年）以降の第3部で構成されています。特別編は第3部より数年後が舞台です。

物語の中心となるのは、水島しのぶと大丸千鶴子の二人の女性です。二人は出生時に取り違えられ、数奇な運命を辿ることになります。しのぶは、実の親である大丸耕造夫妻のもとではなく、水島夫妻のもとで育てられます。一方、千鶴子は、大丸家の娘として育てられます。この入れ替わりが、二人の人生を大きく狂わせていくことになります。

物語は、それぞれの時代を背景に、親子の愛憎、不倫、嫉妬など、複雑な人間関係が描かれています。登場人物たちの感情が激しく交錯する様子は、視聴者を釘付けにしました。

主な登場人物

水島しのぶ（佐藤しのぶ） - 遠野凪子（現・遠野なぎこ）
大丸耕造・慶子夫妻の実の娘でありながら、水島夫妻に育てられた女性。数奇な運命に翻弄されます。
大丸千鶴子（水島千鶴子） - 黒坂真美
水島夫妻の実の娘でありながら、大丸家の娘として育てられた女性。しのぶと対照的な運命を辿ります。
大丸則子 - 若林志穂
慶子の妹で、耕造の後妻。姉へのコンプレックスから、しのぶや千鶴子に辛く当たります。
大丸澄夫 - 泉政行
耕造と則子の息子。しのぶの異母弟で、千鶴子の義弟。気弱な性格で、しのぶに好意を抱きます。
原田新太郎（大丸新太郎） - 松田悟志
しのぶの幼馴染で、後に恋仲となる医師。しのぶと千鶴子の間で揺れ動きますが、最終的にしのぶと結婚し大丸家の婿養子となります。
大丸慶子 - 立原麻衣
耕造の先妻で則子の姉。病弱ながら芯の強い女性。しのぶを出産後亡くなります。
大丸百合 - 碇由貴子→小向美奈子（特別編のみ）
千鶴子と哲也の不倫によって産まれた娘。しのぶの娘として育てられます。
笠原隆之 - 松尾政寿
百合の婚約者。百合と千鶴子の過去を知りません。
佐藤哲也 - 志村東吾
しのぶの最初の夫で、千鶴子の不倫相手。過去を隠し続けます。
大丸裕喜 - 樋口浩二
耕造の弟。千鶴子の相談相手。
山岡省吾 - 草薙良一
千鶴子のパトロン。千鶴子の過去を調べます。
水島龍作 - 吉満涼太（現・吉満寛人）
静子の夫で、千鶴子の実父。しのぶの養父。しのぶと千鶴子の運命を狂わせた張本人。
大丸耕造 - 冨家規政
慶子と則子の夫。しのぶと澄夫の実父。千鶴子の養父。龍作の嘘によって実の娘と引き離されます。
水島静子 - いしのようこ
龍作の妻で、千鶴子の実母。しのぶの養母。優しい心の持ち主。

スタッフ

原作 - 吉屋信子『あの道この道』（国書刊行会）
企画 - 鶴啓二郎（東海テレビ放送）
脚本 - 中山乃莉子、田部俊行
広報 - 植木圭一（東海テレビ放送）、山本聡美（東海テレビ放送）
演出 - 西本淳一、藤木靖之、村松弘之、皆川智之
プロデューサー - 西本淳一（東海テレビ放送）、大久保直実（ビデオフォーカス）
音楽 - 中川幸太郎
音楽制作 - インスパイア・ホールディングス
制作 - 東海テレビ放送・ビデオフォーカス

主題歌

「優しい光」 歌：サラブレンド

その他

本作は、吉屋信子の『あの道この道』を原作としています。
2018年現在、DVD化はされていません。

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