出岐奏

出岐 奏

出岐 奏（でき かなで、1986年4月11日生まれ）は、長崎県出身の元女子バスケットボール選手です。主にガードとしてチームを牽引し、「メロ」のニックネームで多くのファンに親しまれました。

幼少期から学生時代

バスケットボールとの出会いは、地元の西浦上小学校時代に遡ります。小学校で競技を始めると、その才能を開花させ、純心中学校、そして純心女子高等学校へと進みました。高校時代には早くからチームの中心選手として活躍し、1年生時には全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会（インターハイ）と全国高等学校バスケットボール選手権大会（ウィンターカップ）の両方に出場。2年生時にもインターハイの舞台に立ち、全国レベルでの経験を積みました。

高校卒業後は、バスケットボール強豪校として知られる鹿屋体育大学へ進学。大学でも主力選手としてチームを支え、1年生時には全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）で準優勝に貢献するなど、輝かしい成績を残しました。また、2007年にはユニバーシアード日本代表に選出され、国際舞台での経験も積みました。大学最終学年では主将としてチームを率い、リーダーシップを発揮。さらに、地元長崎県の代表としてチャレンジ!おおいた国体にも出場し、高校時代の先輩である永田睦子氏らと共に3位入賞という成績を収めました。

実業団・WJBLでの活躍

大学卒業後、出岐氏は実業団チームである日本航空に入社し、本格的にトップリーグでのキャリアをスタートさせました（2009年から2011年まで在籍）。しかし、チームの廃部に伴い、2011年には日本航空からチームを引き継いだ新潟アルビレックスBBラビッツへと移籍しました。

新潟アルビレックスBBラビッツでは、移籍後も持ち前の高いバスケットボールIQと正確なプレーでチームに貢献。Wリーグの舞台でガードとして重要な役割を担いました。特に、2012-13シーズンにはその活躍が評価され、リーグのベスト5に選出されるなど、個人としてもキャリア最高のシーズンを迎えました。その後もチームの中心選手としてプレーを続けましたが、2017年をもって現役を引退することを発表し、長年にわたる選手キャリアに終止符を打ちました。

まとめ

出岐奏氏は、学生時代から全国レベル、国際レベルで活躍し、実業団・WJBLではベスト5に選ばれるなど、その高い技術と貢献度を示したガードでした。長崎県でバスケットボールと出会い、ひたむきにプレーを続けた彼女のキャリアは、多くのバスケットボールファンに感動と勇気を与えました。引退後も、その経験を活かした活動が期待されています。

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