出雲バイパス

出雲バイパスの概要

出雲バイパス（いずもバイパス）は、島根県出雲市内を走行する国道9号のバイパスで、全長は約9kmに及びます。その中の一部（約2km）は地域高規格道路「境港出雲道路」として指定されています。このバイパスは、主に山陰自動車道の並行路線として整備されている国道9号バイパスの中では、一般道路として運用されています。このように、並行する山陰自動車道は高速道路としての機能を持っています。

路線データ

出雲バイパスは、島根県出雲市の斐川町富村で始まり、出雲市芦渡町で終了します。バイパスの総延長は8.7kmで、設計速度は60km/hに設定されています。また、道路の幅員は一般部で40.0m、橋梁部では25.5mとなっており、車線の幅は3.5mです。現在は、暫定的に2車線として使用されていますが、多くの区間で両側暫定方式により建設されていて、最終的には4車線整備が計画されています。

歴史的背景

出雲バイパスの建設は1974年度（昭和49年度）に始まりました。最初の事業化は斐川町大字富村から出雲市高松町までの区間で進められ、1980年5月23日には出雲大社線間で都市計画が決定されました。続いて、1983年には出雲市高松町までの計画が決まり、1998年に暫定2車線の供用が開始されました。1999年にはさらに数つの暫定2車線区間が供用開始され、2001年に都市計画が変更されました。

2003年には別の暫定2車線区間が整備され、いよいよ2007年12月には全線が暫定2車線で開通しました。2008年には斐川町の一部が4車線化され、2012年には現道が供用開始となりました。その後、2016年には旧道が国道184号および島根県道28号の移管を受け、2016年度には新たな4車線化事業が計画されました。

最も最近では、2022年度に斐川町併川から中野町間の4車線化工事が計画され、2022年10月には中野町と姫原地区の間の1.3kmが4車線化されました。これにより、出雲バイパスは今後も交通の要所として発展し続けることが見込まれています。

路線状況

出雲バイパスには多くの橋梁が存在し、その代表的なものには併川高架橋やからさで大橋、大津高架橋などがあります。これらの橋梁は、周囲の地形に応じて巧みに設計されており、通行する車両に安全な移動手段を提供しています。交通量については、2005年度の道路交通センサスによると、出雲市今市町半ケ沢では平日24時間の交通量は24,594台に達しています。

出雲市を通過する重要な交通路である出雲バイパスは、今後も地域の交通インフラの向上に寄与し、出雲市の発展に大いに貢献することになるでしょう。

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