出雲大社前駅

出雲大社前駅：神話の地への玄関口

出雲大社前駅は、島根県出雲市大社町杵築南に位置する、一畑電車大社線の終着駅です。駅番号は26。その名の通り、出雲大社の最寄駅として、多くの参拝客に利用されています。

歴史

1930年（昭和5年）に大社神門駅として開業。その後、1970年（昭和45年）に出雲大社前駅に改称されました。駅舎は、1996年（平成8年）に国の登録有形文化財に登録、2009年（平成21年）には近代化産業遺産にも認定されています。

2012年には駅舎の改装が行われ、構内には映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』で使用されたデハニ50形の静態展示スペースが設けられました。また、駅舎隣には多目的オープンスペース「縁結びスクエア」が開業し、賑わいを見せています。

2014年には、島根県産木材の利用促進事業として、駅構内の内装が木質化され、温かみのある空間へと生まれ変わりました。

2023年10月16日より、早朝・夜間の一部時間帯が無人化されています。

駅構造

頭端式ホーム1面2線を有する地上駅です。有人駅で、業務委託駅となっています。駅舎内には自動券売機が2台設置されており、うち1台はクレジットカードや交通系ICカードに対応しています。

特徴的なのは、鉄筋コンクリート構造の洋風建築を取り入れた駅舎です。これは、かつて存在した旧大社駅が和風建築であったのに対抗して建てられたとされています。壁面にはステンドグラス風の窓がはめ込まれており、レトロな雰囲気を醸し出しています。かつては駅舎の中央上部に塔がありましたが、現在は撤去されています。

駅周辺

駅の目の前には、言わずと知れた縁結びの神様、出雲大社があります。その他、竹内まりやさんの実家である老舗旅館「竹野屋旅館」や、島根県立古代出雲歴史博物館、大社文化プレイス（うらら館・大社図書館）など、見どころ満載です。

利用状況

各年度の1日平均利用者数は以下の通りです。（データは省略）

隣の駅

一畑電車大社線を利用した場合、以下の駅が隣接しています。

■急行（松江しんじ湖温泉発着列車）：川跡駅 - 出雲大社前駅
■急行（川跡・雲州平田発着列車）・■普通：浜山公園北口駅 - 出雲大社前駅

出雲大社参拝の際には、ぜひ出雲大社前駅を利用して、レトロな駅舎の雰囲気を楽しんでみてください。

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