出雲空港

出雲空港について

出雲空港（いずもくうこう）は、島根県出雲市に存在する地方管理空港です。この空港はその美しい景観と、近隣にある出雲大社から「出雲縁結び空港」という愛称で親しまれています。出雲大社は縁結びの神様として広く知られており、多くの人々がこの地を訪れています。

概要

出雲空港は、県庁所在地の松江市中心部から西に約15km、バスでおよそ30分の距離にある宍道湖の西端に位置しています。滑走路は07/25方向に延び、長さは2000mです。この滑走路は一部宍道湖に突き出る形で配置されており、平行誘導路は存在しませんが、両端にはターニングパッドが設置されています。しかし、着陸帯の幅は150mと狭く、計器着陸に対応できないため、悪天候時には欠航する可能性が高くなります。

利用状況

出雲空港は島根県東部の空の拠点として機能しており、2019年度の利用者数は国内線が1,014,079人、国際線は1,862人でした。この空港は日本の主要な三大都市圏、つまり東京（羽田）、大阪（伊丹）、名古屋（中部・小牧）と直行便で結ばれています。中国地方では唯一、この三都市圏すべてからアクセス可能な空港です。近年では、各都市とのフライトの機材が大型化し、新規路線も開設されることで、利用者は増加傾向にあります。

歴史

出雲空港の歴史は1964年に始まり、1966年に島根県営出雲空港として開港しました。その際、滑走路の長さは当初1200mでした。1967年には初の定期便が就航し、その後、1970年には滑走路が1500mに延長されました。1991年にはさらに延長され、現在の2,000mとなりました。2010年には「出雲縁結び空港」という愛称が正式に付けられ、その動きと共に利用者数も増加しました。

空港施設

出雲空港のターミナルビルは滑走路の北側に位置し、国内線と国際線の便を提供しています。1階には案内所、レンタカー受付、国内線および国際線のチケットカウンター、到着ロビー、手荷物受取所などが揃っています。2階には出発ロビー、手荷物預かり所、売店などがあり、3階にはレストランや展望デッキがあります。特に展望デッキは無料で利用でき、航空機の離発着を間近で見ることができるため、人気のスポットとなっています。

周辺施設とアクセス

空港の周辺には公園が整備されており、飛行機を間近に観察することができ、休日には家族連れで賑わいます。各方面へのバス路線もあり、松江駅や出雲市各地からのアクセスが便利です。

出雲空港は地域の交通の要所として重要な役割を果たしており、これからの発展が期待される空港です。

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