別子ライン

別子ラインの魅力を探る

別子ライン（べっしライン）は、愛媛県新居浜市に位置する美しい渓谷で、国領川の上流部約10kmにわたって広がっています。この地は、自然の壮大さや歴史的な名所、絶景スポットとして訪れる人々を惹きつけています。渓谷の始まりは生子橋（しょうじばし）からで、ここからマイントピア別子、鹿森ダムまで続く風光明媚なエリアです。

国領川の流れとその特徴

国領川は、四国山地の笹ヶ峰を源流とし、沿岸に5本の支流を持つ二級河川です。全長は44kmに及び、流域面積は73.1平方kmとなっています。川は上流部が足谷川（あしたにがわ）と呼ばれ、別子ラインの終点である河又附近では土山谷川や本谷川などに分岐します。別子ラインは、1955年に愛媛県の名勝に指定され、3年後には新日本百景にも選出されました。名称は戦後、地元の方々がヨーロッパのライン川にちなんで名付けたことに由来しました。

渓谷の主な構成物

生子橋

生子橋は、現存する橋が1983年に架けられた歩行者専用橋で、この周辺を河東碧梧桐が「臥竜峡」と名付けた場所でもあります。

立川橋

対岸の民家とを結ぶために設けられた生活橋です。

マイントピア別子

ここでは、足立川を渡る打除鉄橋に乗って景色を楽しむことができます。

旧端出場水力発電所

1912年に建設されたこの発電所は、赤レンガ造りの建物で、長い歴史を持ちます。2023年からは内部を一般公開しています。

青龍橋

鹿森ダムの近くにあるループ橋で、2010年に開通しました。この道を使うことで交通が便利になりました。

遠登志渓谷

鹿森ダムの支流、小女郎川の流れる渓谷で、険しい滝や美しい風景が広がります。ここでは1905年に作られた遠登志橋が注目されます。

清滝

約60mの落差を持つ清滝は、展望所からその美しい姿を楽しむことができます。しかし、訪問者は注意が必要で、落石のために通行止めになることもあります。

さらなる冒険の旅

時雨橋を越えると、別子ラインの終点に近づきます。少し道を外れると、標高750mに位置する別子銅山の旧工事現場へ行ける道があります。ここから登ることで、別子の歴史に触れながら自然を満喫できます。

別子ラインは、自然と歴史が融合した素晴らしい観光スポットです。訪れる際は、豊かな自然とともに、地域独自の文化や歴史にも触れることを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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