別海駐屯地

別海駐屯地について

別海駐屯地（べつかいちゅうとんち、JGSDF Camp Bekkai）は、北海道野付郡別海町西春別42-1に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地は、内陸部隊としては珍しく僻地手当が支給される部隊として知られています。また、航空自衛隊の計根別飛行場と一体化しており、滑走路を共同で使用している点が特徴です。

駐屯地の司令は、第5偵察隊長が兼務しており、最寄りの演習場である矢臼別演習場は、別海駐屯地業務隊の矢臼別演習場管理班が管理を担当しています。

沿革

別海駐屯地の歴史は、第二次世界大戦中の旧日本軍の飛行場に遡ります。

1941年（昭和16年）8月: 日本陸軍航空隊の計根別第四飛行場が設置されました。
終戦後、飛行場は農林省に移管され、一部は開拓財産として農民に開放されました。
1952年（昭和27年）6月～12月: 米軍が進駐し、駐留軍施設隊が滑走路と誘導路の補修を行いました。
1957年（昭和32年）2月: 米空軍が撤退し、基地は自衛隊に移管され、航空自衛隊計根別基地が開設されました。その後、航空自衛隊は滑走路部分を残して基地を閉鎖しました。
1963年（昭和38年）3月: 陸上自衛隊が別海駐屯部隊の配置を決定しました。
1965年（昭和40年）3月15日: 釧路駐屯地別海分屯地として開設され、第27普通科連隊第3普通科中隊が釧路駐屯地から移駐し、第5偵察隊が鹿追駐屯地から移駐しました。
1966年（昭和41年）2月21日: 別海駐屯地に昇格し、第424会計隊と調査隊別海派遣隊が配置されました。
1968年（昭和43年）3月: 第399基地通信中隊が設置されました。
1974年（昭和49年）8月: 別海駐屯地業務隊が設置されました。
1975年（昭和50年）3月26日: 第399基地通信中隊が第302基地通信中隊別海派遣隊に改編されました。
1987年（昭和62年）3月17日: 別海駐屯地司令の職務が第27普通科連隊第3普通科中隊長から第5偵察隊長に移管されました。
2015年（平成27年）: 会計隊の改編に伴い、第424会計隊が廃止され、第377会計隊別海派遣隊が設置されました。

駐屯部隊

別海駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

北部方面隊隷下部隊
第5旅団
第5偵察隊
第27普通科連隊
第3普通科中隊
第5後方支援隊
第2整備中隊
偵察直接支援小隊
第3普通科直接支援小隊
別海整備班
北部方面システム通信群
第101基地システム通信大隊
第302基地通信中隊
別海派遣隊
北部方面会計隊
第377会計隊
別海派遣隊
別海駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
北部方面警務隊
第121地区警務隊
別海連絡班

最寄りの幹線交通

別海駐屯地へのアクセスには、以下の交通手段が利用できます。

一般道: 国道243号、国道272号、北海道道13号中標津標茶線、北海道道928号上風連中西別線
鉄道: JR北海道釧網本線 標茶駅、摩周駅
港湾: 標津港（地方港湾）
飛行場: 中標津空港（第三種空港）

脚注

詳細は、以下の参考文献や外部リンクを参照してください。

参考文献
別海町三十年史 : 町制施行三十周年（2003年3月）
外部リンク
* 【別海駐屯地】陸上自衛隊 第5旅団ホームページ

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