前川鐘平

前川 鐘平

前川 鐘平（まえかわ しょうへい）は、1988年9月8日に大阪府大阪市で生まれた日本の元ラグビー選手です。現役時代はフォワード第三列、フランカー（FL）としてプレーしました。身長178cm、体重94kgという体格で、チームメイトからは「前ちゃん」のニックネームで親しまれていました。

経歴

前川氏がラグビーというスポーツに出会ったのは12歳の時でした。以後、ラグビーの道を歩み始めます。

高校はラグビー強豪校として知られる東海大学付属大阪仰星高等学校に進学し、才能を磨きました。2007年に同校を卒業後、東海大学へと進学します。大学でもラグビー部に所属し、最終学年時にはチームの主将という重責を担いました。リーダーとしてチームを牽引し、全国大学ラグビーフットボール選手権大会では決勝まで進出し、見事準優勝という輝かしい成績を残しています。東海大学時代の同期には、後に日本代表としても活躍するリーチマイケル氏、三上正貴氏、木津武士氏といった錚々たるメンバーがいました。

大学での活躍が認められ、前川氏は卒業後の2011年に、国内トップリーグに所属する神戸製鋼コベルコスティーラーズ（現在のコベルコ神戸スティーラーズ）へ入団しました。プロ選手としてのキャリアの第一歩を踏み出した前川氏は、同年11月5日に行われたジャパンラグビートップリーグ第2節の近鉄ライナーズ戦に途中出場し、これがプロ公式戦における記念すべき初出場となりました。以降、コベルコ神戸スティーラーズのフランカーとして、長年にわたりチームに貢献。激しいタックルと献身的なプレーで、チームの勝利に貢献し続けました。

国内外のトップレベルでキャリアを積み重ねた前川氏ですが、2023年、プロ選手としての活動に区切りをつけ、惜しまれつつ現役を引退しました。

人物・エピソード

プレイヤーとしての活躍だけでなく、前川氏にはファンに愛される一面もありました。かつて行われた「ラグマッチョ総選挙」では、神戸製鋼コベルコスティーラーズの代表として選出され、最終候補14名の中に名を連ねました。さらに、中間発表、そして最終結果ともに堂々の1位を獲得し、その肉体美でも注目を集めました。

また、高校時代の同級生には、同じくラグビー選手の山中亮平氏や、サッカー日本代表としても活躍した藤春廣輝氏がおり、異なる競技ながらも多くのトップアスリートと学舎を共にした経験を持っています。

まとめ

前川鐘平氏は、高校、大学、そしてプロと各カテゴリで高いレベルでのプレーを続け、特に大学選手権準優勝やトップリーグでの長年の活躍は、彼のラグビーキャリアにおける大きな功績です。フランカーとしてチームに貢献した彼のプレー、そして親しみやすい人柄は、多くのファンの記憶に残ることでしょう。2023年の引退によりプロキャリアに幕を下ろしましたが、彼の残した足跡は日本のラグビー界において確かに存在しています。

もう一度検索