前田勉

前田勉

前田勉（まえだ つとむ、1956年2月20日 - ）は、日本の思想史学者であり、愛知教育大学の教授を務めている。

略歴

埼玉県に生まれ、東北大学文学部を卒業後、同大学院文学研究科博士課程を修了。東北大学文学部助手（東北大学附属図書館調査研究員）を経て、愛知教育大学助教授、教授へと昇進した。1997年には、学位論文『近世日本の儒学と兵学』で東北大学より文学博士の学位を取得している。また、日本思想史学会会長も務めた。

受賞・栄典

2010年、『江戸後期の思想空間』で角川源義賞を受賞。

研究内容・業績

専門は日本思想史であり、特に江戸時代の儒学受容や国学研究に力を入れている。本居宣長などの思想家に着目し、近世日本の思想を深く考察している。また、村岡典嗣の著作の校訂も行うなど、研究活動は多岐にわたる。

前田勉の研究は、近世日本の思想的展開を明らかにする上で重要な貢献をしており、その著作は日本思想史研究における重要な参考文献となっている。

著作

『近世日本の儒学と兵学』ぺりかん社 1996
『近世神道と国学』ぺりかん社 2002
『兵学と朱子学・蘭学・国学：近世日本思想史の構図』平凡社選書 2006
改題『近世日本の支配思想』平凡社ライブラリー 2025
『江戸後期の思想空間』ぺりかん社 2009
『江戸の読書会』平凡社選書 2012／平凡社ライブラリー 2018
『江戸教育思想史研究』思文閣出版 2016
『江戸思想史の再構築』思文閣出版 2023

校註

* 原念斎『先哲叢談』源了圓と共訳注、平凡社東洋文庫 1994

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