前田和浩

前田 和浩（まえだ かずひろ）のプロフィール

前田和浩は1981年4月19日生まれの日本の陸上競技選手で、主に長距離走とマラソンを専門としています。彼は佐賀県杵島郡白石町出身で、白石町立白石中学校を卒業後、佐賀県立白石高等学校に進学しました。高校時代から陸上での活躍が目立ち、大学には進学せずに地元九州の実業団チームである九電工に入社し、同社の陸上部に所属しました。彼の身長は166cm、体重は54kgです。

陸上選手としての経歴

前田は競技活動をトラック種目を中心に行い、2000年10月には世界ジュニア陸上競技選手権大会に日本代表選手として出場しています。2006年にはドーハアジア大会の男子5000mに出場し、4位に入賞するもメダルには届きませんでした。2007年には全日本実業団ハーフマラソンで初優勝を果たし、その年の世界陸上大阪大会では男子10000mに出場しましたが、17位に終わります。

マラソンの舞台でも活躍し、2009年の東京マラソンでは初めてフルマラソンに挑戦し2位を記録。これにより世界陸上ベルリン大会の代表に自動的に選ばれました。しかし、ベルリン大会では39位と振るわず、団体戦では銅メダルを獲得する結果となりました。

2011年には別府大分毎日マラソンで自己記録を更新し3位となりましたが、以降の大会ではオリンピックの代表選考での苦戦が続きます。2012年には東京マラソンで2位となったものの、オリンピック代表には選ばれませんでした。2013年の世界陸上モスクワ大会では17位となり、自身のベストである2時間8分のタイムを記録しました。

2015年、びわ湖毎日マラソンに出場し、4位に入賞。8月に行われた世界陸上北京大会では40位と不本意な結果に終わります。その後、2016年に行われた福岡国際マラソンも敗退し、現役引退を決意。引退後は九電工の女子陸上部コーチとして指導を始め、2022年にはトーエネックのコーチに就任しました。

主な成績と評価

前田の主な成績は以下の通りです。2000年の世界ジュニア陸上選手権で5000mに出場したほか、2006年ドーハアジア大会で男子5000mに出場し4位。2007年には全日本実業団ハーフマラソンで優勝し、世界陸上大阪大会でも男子10000mに出場。2009年の東京マラソンでは、フルマラソンで日本人1位となる2位を獲得。2011年の別府大分毎日マラソンでは3位、2013年の東京マラソンでは再び4位となる活躍が見られました。

彼は自身の競技人生を振り返り、オリンピックに出場できなかったことが心残りだと語っていますが、多くの国際大会での経験は彼の指導者としての活動に大いに役立っているといえるでしょう。前田は「長いようで終わるとあっという間」と述べ、今後は後進の指導に情熱を注いでいることが伺えます。

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