前田義雄

前田 義雄 - 昭和期の政治家

前田義雄（まえだ よしお）は、1906年4月8日に岐阜県大野郡清見村大字大原（現在の高山市清見町大原）に生まれ、1996年11月30日に亡くなった政治家です。彼は昭和時代に活躍した衆議院議員および岐阜県議会議員として知られています。

学歴と初期の経歴

前田は1928年に日本大学法文学部法科を卒業しました。この学識を背景に、彼は地域の郵便局長としてキャリアをスタートさせます。具体的には、特定郵便局飛騨大原郵便局の長を務めました。その後、岐阜県議会議員に就任し、副議長や岐阜県労働委員会の委員、岐阜県山林協会の理事、高山建設業協会の会長としても活動しました。

政治家としての活動

1960年の第29回衆議院議員総選挙では、自由民主党の公認候補として岐阜県第2区から出馬し、当選を果たしました。衆議院議員としては1期の任期を全うし、その間、自民党の全国組織委員会で社会保障部長を務めたり、岐阜県支部連合会の幹事長として活躍しました。これにより、彼は党内外での影響力を強めました。

しかし、次の1963年の第30回総選挙や、1965年の参議院議員通常選挙（岐阜県地方区）ではいずれも次点となり、落選の憂き目に遭いました。それでも前田は諦めず、再び岐阜県議会議員としての職務に復帰し、地域貢献に努めました。

晩年と評価

前田義雄は、岐阜県における地域政治の発展に寄与し、多岐にわたる経歴を持つ政治家として知られています。地域の郵便局で始まったキャリアは、地元の政治や経済の発展に影響を与えるものであり、彼の存在は岐阜県の歴史において重要な位置を占めています。さらに、岐阜県議会副議長などの役職を通じて、地域への貢献は長年にわたり続けられました。

彼の業績や影響は、岐阜県人事名鑑や議会制度百年史、現代物故者事典などの資料に記録されており、後世に伝えられています。前田の政治家としての姿勢や地域への貢献は、岐阜の発展における重要な一翼を担ったと評価されています。

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