前進山良太

前進山良太（ぜんしんやま りょうた）

前進山良太は、1966年4月22日に神奈川県横浜市で生まれた元大相撲力士です。本名は秋元良太といい、高田川部屋に所属していました。身長180cm、体重141kgで、突きと押しを得意としていました。

生い立ちと入門

横浜高校時代は野球部に所属しており、相撲の経験は全くありませんでした。しかし、知人の紹介で高校を中退し、高田川部屋に入門することになりました。1982年11月場所に初土俵を踏みました。

序ノ口時代は、押し相撲とも四つ相撲とも言えないような相撲内容で苦労しましたが、四股名を「前進山」に改名してからは、突き押し相撲に専念するようになりました。その結果、安定した成績を残せるようになりました。

十両昇進と活躍

一時は左膝の故障に悩まされた時期もありましたが、それを克服し、1989年5月場所には十両に昇進しました。その後、2場所で幕下に陥落しましたが、1991年9月場所で西幕下9枚目で6勝1敗の成績を挙げ、翌11月場所に再十両を果たしました。

この再十両は、幕下7日制が導入された1960年7月場所以降、最も下位の番付から全勝せずに十両昇進を果たした例として知られていましたが、2010年7月場所において琉鵬が西幕下11枚目で6勝1敗の成績を挙げて再十両を果たすという例が生まれました。

再十両を果たしてからは、強烈な押し相撲で観客を魅了しました。一時、入幕も期待されましたが、度重なる怪我のため、その夢は叶いませんでした。

引退とその後

幕下に陥落することもあったものの、十両を37場所務め、1999年9月場所を最後に現役を引退しました。

引退後は若者頭に転身し、相撲界を支えています。若者頭の中では唯一、大相撲中継で解説を担当していない人物です。

その他

1992年7月場所では、花ノ国、恵那桜と対戦し、花ノ国に勝利しました。1999年1月場所では出羽嵐、金開山と対戦しています。

十両在位37場所は、最高位が十両の力士の中では魄龍、沢風に次ぐ在位数です。

主な戦績

生涯成績：481勝469敗50休　勝率.506
十両成績：244勝280敗31休　勝率.466
現役在位：101場所
十両在位：37場所
幕下優勝：2回（1989年3月場所、1993年11月場所）

改名歴

秋元 良太（あきもと りょうた） 1982年11月場所 - 1983年3月場所
前進山 良太（ぜんしんやま りょうた） 1983年5月場所 - 1999年9月場所

外部リンク

前進山 良太 - 日本相撲協会
* 前進山 良太 - 相撲レファレンス

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