『劇場版
NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』は、
2010年7月31日に公開された日本のアニメ映画です。原作となる漫画『
NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト-』の人気を受け、アニメ第2期の劇場版としては第4作目となります。この映画の特徴的な点は、テーマとして「親子の絆」を掲げていることであり、お話の中にはナルトと彼の父である四代目火影ミナトとの特別な関係が描かれています。
監督は
むらた雅彦が務め、キャッチコピーは「その野望を打ち砕け!」。当作は公開からすぐに話題となり、興行収入は10.3億円に達しました。公開に先立ち、
2010年7月29日には1時間の特別編『
NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト- 疾風伝スペシャル 大冒険! 四代目の遺産を探せ』も放送され、7月30日には『
ピラメキーノ』でナルトの着ぐるみが登場し、視聴者の関心を集めました。
全国266スクリーンで公開された本作は、初日2日間で動員16万5,015人を記録し、興行通信社の映画観客動員ランキングにおいて初登場第7位を獲得しました。また、
ぴあ初日満足度ランキングでは第2位にランクインするなど、多くのファンから支持を得ました。特に10代や20代の若い女性たちにも好評で、「子供向けと思えないほど深い内容」と評価されました。
ストーリー
物語は、ナルトたちが抜け忍のムカデを追跡しているところから始まります。彼らは古い廃墟でムカデを追い詰めるが、ムカデは四代目火影によって施された封印を解き、地下に眠る「龍脈」を活発化させる。その結果、ナルトは過去にタイムスリップし、当時のミナトやカカシとともに歴史の改変とムカデの世界征服の計画に立ち向かうことになります。
登場人物
- - うずまきナルト(声 - 竹内順子): 本作の主人公。
- - 春野サクラ(声 - 中村千絵): ナルトの仲間。
- - ヤマト(声 - 小山力也): 任務を共にする忍者。
- - 五代目火影・綱手(声 - 勝生真沙子): ナルトたちを導く師匠。
- - 波風ミナト(声 - 森川智之): ナルトの父。
- - 幼少のカカシ(声 - 田村睦心): 若きカカシ。
他にも多数のキャラクターが登場し、物語を彩ります。
オリジナルキャラクター
映画にはオリジナルキャラクターも含まれています。
- - サーラ(声 - 早見沙織): 城の女王で、ムカデの策略に囚われている。
- - セーラム(声 - 冬馬由美): サーラの母、アンロクザンの陰謀に巻き込まれる。
- - ムカデ / アンロクザン(声 - 大友龍三郎): 本作の主な敵で、傀儡を使う忍者。
用語解説
- - 楼蘭: 昔の風の国に存在した都市、物語の舞台。
- - 龍脈: 地下から流れるチャクラのラインで、物語の鍵を握る存在。
スタッフ
映画の制作には、原作者の
岸本斉史をはじめ、監督や脚本家、作画スタッフなど、多くの才能が結集しています。音楽は
高梨康治と刃-yaiba-が担当しており、主題歌には
西野カナが歌う「if」が起用されています。
特典映画
さらに、同時上映として『劇場版
NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト- そよかぜ伝 ナルトと魔神と3つのお願いだってばよ!!』が公開され、若き日のナルトたちの冒険が描かれました。
このように、『劇場版
NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』は、深いテーマや魅力的なキャラクター、緻密なストーリー展開で多くの観客を惹きつけた作品となっています。