加世田駅

加世田駅（かせだえき）

加世田駅は、かつて鹿児島県加世田市本町（現在の南さつま市加世田本町）に位置していた、鹿児島交通枕崎線（旧南薩鉄道）の廃駅です。この駅は、鹿児島交通鉄道部の所在地であり、万世線の起点駅としても重要な役割を果たしていました。現在は、その跡地がバスターミナルとして利用されています。

歴史

加世田駅は、1914年（大正3年）5月10日に、南薩鉄道枕崎線の伊作駅から当駅までの延伸に伴い開業しました。その後、1916年（大正5年）10月22日には、万世線が当駅から薩摩大崎町まで開通し、鉄道網の拠点としての地位を確立しました。1931年（昭和6年）3月10日には、枕崎線が当駅から枕崎駅まで延伸され、さらにその役割を強めました。

しかし、1962年（昭和37年）1月15日に万世線が廃止され、1964年（昭和39年）9月1日には三州自動車との合併により、鹿児島交通枕崎線の駅となりました。最終的に、1984年（昭和59年）3月17日に枕崎線が廃止されたことに伴い、加世田駅もその歴史に幕を閉じました。

駅構造

加世田駅は、本屋ホーム（単式）1面1線と島式ホーム1面2線を有する、合計2面3線の構造でした。枕崎線の主要な駅の一つとして、構内には車両基地や多数の側線が設けられていました。ただし、本屋側のホームは主に貨物用として利用され、晩年には廃車体が置かれる留置線となり、事実上、島式ホーム1面2線で運用されていました。また、廃線時まで万世線のホームも残されていました。

廃止後

鉄道駅としての廃止後、加世田駅の跡地は「鹿児島交通加世田ステーション」となり、バスターミナル「加世田バスターミナル」が併設されました。1994年（平成6年）には、南薩鉄道記念館が開業し、当時の鉄道の様子を知ることができます。枕崎方面には鹿児島交通のバス車庫と検車ピットがあり、検車場内にはキハ100形車両が静態保存されています。また、伊集院方面にはニシムタ加世田店が営業しており、かつては構内中央にベスト電器加世田店も存在していました（現在は近隣に移転しエディオンとして営業）。

隣の駅

鹿児島交通（南薩鉄道）

枕崎線
阿多駅 - 加世田駅 - 上加世田駅
万世線
加世田駅 - 薩摩万世駅

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
南薩鉄道万世線


この文章は、加世田駅の歴史、構造、廃止後の状況を詳細に記述したものです。駅の過去と現在を知る上で、参考になるでしょう。

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