加古川バイパス

加古川バイパスについて

加古川バイパスは、兵庫県明石市の明石西ランプから同県高砂市の高砂北ランプに至る、総延長12.2kmの国道2号バイパスです。この道路は、阪神高速道路、第二神明道路、姫路バイパス、太子竜野バイパスと接続し、阪神・播磨地域における広域的な幹線道路網の一部を形成しています。

概要

総延長: 12.2km
道路規格: 第1種第3級（自動車専用道路）
車線数: 4車線
事業費: 83億円
設計速度: 80km/h
最高速度: 60km/h（前後の第二神明道路・姫路バイパスは70km/h）

歴史

加古川バイパスは、国道2号の交通渋滞緩和と播磨臨海工業地帯と京阪神を結ぶアクセス道路として、1970年3月に開通しました。この事業は、日本万国博覧会の関連事業として実現し、開通当初から無料の自動車専用道路として利用されています。

当初は2車線で開通しましたが、1974年には全線4車線化が完了しています。また、2014年には加古川中央JCTが開通し、東播磨南北道路とも接続しています。

特徴と課題

加古川バイパスは、全線にわたってアップダウンが多く、それが渋滞の一因となっています。また、追突事故などの発生件数が多く、死傷事故率は他のバイパス道路や兵庫県内の自動車専用道路と比較して高い水準にあります。特に、各出口付近では、信号待ちの車列が本線まで溢れることがしばしば見られます。

リニューアル事業

開通から30年近くが経過した1990年代後半以降、沿線の市街地化や交通量の増加、設備の老朽化が進んだため、ランプの改良や見通しの改善を目的としたリニューアル事業が実施されました。これにより、渋滞の緩和や安全性の向上が図られています。

キロポスト

キロポストは、起点側から「65.5」から設置されています。これは、国道2号のキロポストがバイパスにも採用されているためです。

道路の位置関係

加古川バイパスは、以下の道路と接続しています。

（←岡山・姫路方面） 太子竜野バイパス - 姫路バイパス - 加古川バイパス - 第二神明道路 - 阪神高速道路 （大阪方面→）

インターチェンジなど

明石西ランプと加古川東ランプの間には、播磨臨海地域道路と接続する加古川JCTの設置が計画されています。

所管警察

兵庫県警察高速道路交通警察隊名谷分駐隊が管轄しています。

沿革

1960年: 日本万国博覧会関連事業として事業化。用地買収着手。
1964年: 工事着手（建設省直轄施工）。
1970年3月8日: 北側2車線が完成（一期工事完了）。暫定供用開始。第二神明道路と接続。
1970年3月15日: 全線2車線完成（二期工事完了）。日本万国博覧会に向けて全線供用開始。
1974年3月：全線4車線での供用開始。
1975年12月: 姫路バイパスと接続。
1988年11月: 加古川バイパスリニューアル懇話会設置。
2014年3月23日: 加古川中央JCT供用開始に伴い東播磨南北道路と接続。
2020年8月：加古川バイパス全線開通50周年及び、国道2号バイパス全線開通30周年を迎え、記念イベントが開催。

交通量

2005年の平日24時間交通量データによると、加古川市東神吉町砂部付近では、102,551台の交通量がありました。

参考文献

国土交通省 姫路河川国道事務所
「平成22年度道路交通センサス」
「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」
「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」

関連項目

国道2号
バイパス道路
日本のバイパス道路一覧
その他の[[自動車専用道路一覧]]
日本の高速道路

外部リンク

国土交通省 姫路河川国道事務所

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