加茂町黒木

加茂町黒木（かもちょうくろぎ）

岡山県津山市に位置する地域の一つが、加茂町黒木です。この地域の郵便番号は709-3902となっています。

地理

加茂町黒木は、地理的に周辺地域と明確な境を持っています。東側では加茂町青柳、西側では加茂町宇野とそれぞれ隣接しており、南は加茂町戸賀、北は加茂町倉見と接しています。地域内には倉見川が流れ、その北部の一部は黒木ダムによって占められています。

歴史

加茂町黒木は、その成立から現在に至るまで、行政区画の変遷を多く経験しています。明治時代初期の1872年には、それまで存在していた東黒木村と西黒木村が合併し、「黒木村」が誕生しました。

その後、1889年6月1日に町村制が施行されると、東北条郡に属していた黒木村は、宇野村、倉見村、小中原村、齋野谷村、塔中村、戸賀村、原口村といった周辺の村々と合併し、新たに「加茂村」となりました。この時、旧黒木村の領域は加茂村の「大字黒木」として引き継がれました。

さらに郡の再編があり、1900年4月1日には東北条郡が東南条郡、西西条郡、西北条郡と合併したことに伴い、加茂村は苫田郡の所属となりました。

大正時代に入り、1924年7月1日には苫田郡加茂村が町制を施行し、「加茂町」となりました。

昭和に入ってからも合併の動きは続き、1942年5月27日には、既存の加茂町が西加茂村および東加茂村と合併し、新たな体制の「加茂町」として再出発しました。

しかし、この合併体制は長くは続かず、1951年1月1日には、旧・加茂町であった区域が分離独立し「新加茂町」が発足しました。これにより、旧西加茂村と旧東加茂村の範囲が改めて「加茂町」として残存するという複雑な状況が生まれました。

その後再び合併が図られ、1954年4月1日には、この時の加茂町、新加茂町、そして上加茂村の三者で合併が行われ、広域的な新しい「加茂町」が成立しました。

平成に入り、自治体の大規模な再編が進む中で、加茂町は2005年2月28日に苫田郡阿波村、勝田郡勝北町、久米郡久米町と共に津山市に編入されることとなりました。この編入により、旧加茂町域の各大字にはその名称の前に「加茂町」が付されることになり、大字黒木は現在の「加茂町黒木」という表記へと変更されました。

世帯数と人口

直近の統計として、2021年（令和3年）1月1日現在の世帯数および人口に関する情報が存在します。

小・中学校の学区

津山市立の小・中学校に通学する場合、加茂町黒木に居住する児童・生徒には、地域ごとに定められた学区が適用されます。

交通

地域内の主要な交通路としては、岡山県道336号倉見斉の谷線が通っています。

施設

加茂町黒木には、以下のような主要な施設が立地しています。

黒木ダム
美作県民局農林水産事業部黒木ダム管理事務所
芙蓉寺
芙蓉寺華園館
黒木神社
黒木キャンプ場

もう一度検索