加藤剛 (東南アジア研究者)

加藤剛（かとう つよし）

プロフィール

加藤剛は、1943年生まれの日本の社会学者です。比較[[社会学]]と東南アジア地域研究を専門とし、京都大学名誉教授の称号を持ちます。また、第20期東南アジア史学会の会長を務めた経歴も持ちます。

経歴

生い立ちと学歴:
1943年、東京都に生まれる。
1966年、一橋大学社会学部を卒業。
一橋大学大学院に進学し、南博教授の指導を受ける。
1968年、一橋大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程を修了。
アメリカのコーネル大学博士課程に進み、ミナンカバウ人社会の研究を行う。
1977年、コーネル大学社会学部大学院博士課程を修了、Ph.D.（社会学）を取得。
博士論文は東南アジア研究関係の最優秀論文賞であるローリストン・シャープ賞を受賞。

職歴:
1974年、ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボンとインドネシア公共事業省が共同で行った「スマトラ地域計画研究」の上級専門家を務める。
1977年、帰国後、財団法人国際教育振興会日米会話学院講師兼上智大学国際部非常勤講師に就任。
1978年、上智大学外国語学部比較文化学科専任講師となる。
1979年、京都大学東南アジア研究センター助教授に就任。
1991年、京都大学教授に昇進。
1998年、東南アジア研究センターの改組に伴い、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授に配置換え。
2000年、京都大学評議員に就任。
2002年、京都大学21世紀COEプログラム世界を先導する総合的地域研究拠点の形成拠点リーダーおよび京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科長に就任。
2004年、第20期東南アジア史学会会長に就任。
2005年、京都大学を定年退職し、京都大学名誉教授となる。
2005年、龍谷大学社会学部コミュニティマネジメント学科教授に就任。
2007年から2009年まで、龍谷大学国際社会文化研究所所長を務める。
2008年から2009年、京都大学東南アジア研究所統合地域研究部門客員教授を兼任。
2011年、龍谷大学を定年退職。
人間文化研究機構総合地球環境学研究所客員教授に就任。

研究内容と業績

加藤剛の研究は、インドネシアやマレーシアなど、東南アジア地域を主なフィールドとしています。比較[[社会学]]の手法を用いて、現地の社会構造や文化、歴史的背景を深く掘り下げて研究を行っています。特に、社会変動、民族、宗教、文化の動態に着目し、これらの要素が複雑に絡み合いながら変化していく様子を詳細に分析しています。

著書

『時間の旅、空間の旅：インドネシア未完成紀行』（めこん、1996年）ISBN 4839600996
インドネシアを舞台にした紀行文であり、現地の文化や人々の生活を生き生きと描いています。
『変容する東南アジア社会: 民族・宗教・文化の動態』（めこん、2004年）ISBN 4839601763
東南アジアにおける社会変容のダイナミズムを、民族、宗教、文化といった多角的な視点から分析した研究書です。
『もっと知ろう!! わたしたちの隣人―ニューカマー外国人と日本社会』（世界思想社、2010年）ISBN 978-4790714590
日本社会における外国人コミュニティの現状と課題を考察し、多文化共生社会の実現に向けた提言を行っています。

加藤剛は、長年にわたり東南アジア地域研究の発展に貢献しており、その研究成果は国内外で高く評価されています。

もう一度検索