加藤守雄 (陸軍軍人)

加藤守雄（かとう もりお）は、1891年（明治24年）7月28日に生まれ、1939年（昭和14年）12月19日に亡くなった、日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍少将でした。

生い立ちと初期の軍歴

加藤守雄は、宮城県出身で、東京府に本籍を置いていました。父は陸軍主計少佐の加藤半三郎です。彼は、仙台陸軍地方幼年学校と中央幼年学校を経て、1912年（明治45年）5月に陸軍士官学校（24期）を卒業しました。同年12月には陸軍歩兵少尉に任官し、歩兵第9連隊に配属されました。その後、1920年（大正9年）11月には陸軍大学校（32期）を卒業しています。

その後の軍歴

1921年（大正10年）7月、加藤は参謀本部付勤務となり、その後、参謀本部員、ドイツ駐在、再び参謀本部付を歴任しました。1927年（昭和2年）12月には歩兵少佐に昇進しています。その後、陸軍技術本部付兼陸軍省人事局課員、人事局課員を歴任し、1931年（昭和6年）8月には歩兵中佐に進級し、歩兵第34連隊付となりました。人事局課員を経て、1935年（昭和10年）8月には歩兵大佐に昇進し、人事局補任課長に就任しました。

連隊長、要塞司令官、そして幼年学校長へ

1937年（昭和12年）8月、加藤は歩兵第34連隊長に転じ、その後、留守第3師団司令部付を経て、1938年（昭和13年）3月には舞鶴要塞司令官に就任しました。同年7月には陸軍少将に進級しています。1938年12月には仙台陸軍幼年学校長に就任しましたが、1939年12月、在任中に病没しました。

栄典と親族

加藤守雄は、1913年（大正2年）2月20日に正八位に叙されています。彼の伝記としては、中山政高編『加藤守雄少将追悼録』（仙台陸軍幼年学校、1940年）があります。また、弟の加藤敏も陸軍大佐であり、義兄には陸軍中将の太田米雄、陸軍中佐の大久保致がいました。

参考文献

加藤守雄に関する参考文献としては、以下のものがあります。

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
* 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

これらの文献から、加藤守雄の軍歴や人物像についてより深く知ることができます。

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