加藤暁彦

加藤 暁彦

加藤 暁彦（かとう あきひこ）氏は、1982年10月6日に茨城県鹿嶋市で生まれました。右投げ右打ちの内野手としてプロ野球の世界に進み、そのキャリアを歩みました。元プロサッカー選手である加藤慎也氏は実兄にあたります。

アマチュア時代

地元茨城の強豪、常総学院高校に進学。高校2年生の時には、チームは選抜高等学校野球大会への出場を果たしました。惜しくも玉野光南高校に敗れはしたものの、3番打者として出場した自身は、4打数2安打を記録するなど、打撃での存在感を示しました。翌3年生ではチームの4番打者を任されるまでに成長。この時の3番打者は後に独立リーグでプレーする後藤伸也氏であり、また渡辺雅弘氏もチームメイトとして共に汗を流しました。

プロ入りとホークス時代

高校卒業を控えた2000年秋、プロ野球ドラフト会議にて、福岡ダイエーホークスから3位指名を受けて入団しました。入団時には、その将来性を買われ、特にパワーを秘めた打撃が大きな魅力、セールスポイントとして期待されていました。

プロ野球選手としてのキャリアは、主に二軍（ファーム）での経験を積むことから始まりました。プロ1年目の2001年シーズンは、33試合に出場。守備では、投手と捕手を除くすべて infield ポジション、すなわち一塁手、二塁手、三塁手、そして遊撃手をこなすユーティリティ性を見せました。具体的には、一塁手として9試合、二塁手として11試合、三塁手として4試合、遊撃手として7試合に出場しています。しかしながら、打撃面ではプロの壁に直面し、打率.180、1本塁打、5打点という成績にとどまりました。

続く2002年シーズンも、引き続き一軍出場はなく、ファームでのプレーが中心となりました。この年は出場機会が増え、73試合に出場。守備位置も一塁手14試合、二塁手26試合、三塁手25試合、遊撃手8試合と、前年同様に多岐にわたるポジションを守りました。打撃成績は依然として低調で、打率.196、1本塁打、12打点という数字でした。この年に放った唯一の本塁打は、近鉄バファローズ（当時）の近藤一樹投手から記録したものです。

2003年シーズンもファームで55試合に出場しましたが、打撃成績は打率.217、本塁打なし、6打点と、打力不足という課題克服には至りませんでした。

転機が訪れたのは2004年シーズンです。ファームで58試合に出場し、それまでの課題だった打撃が向上。打率.311、4本塁打、21打点と好調な成績を残しました。この活躍が評価され、5月には念願の一軍昇格を果たします。そして、2004年5月15日、千葉マリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ戦で、プロ初出場を果たしました。8回表に代打として打席に立ち、千葉ロッテの藤田宗一投手からセンター前へ2点タイムリーヒットを放ち、プロでの初打席、初安打、そして初打点を同時に記録するという鮮烈なデビューを飾りました。

しかし、一軍での出場機会は限定的であり、主にファームでのプレーを続けました。

2005年シーズン限りで現役を引退することを決断しました。

現役引退後

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後も、福岡ソフトバンクホークス（球団名が変更）に残り、スコアラーとして球団を支える道を選びました。グラウンドでの経験を生かし、裏方としてチームの勝利に貢献しています。

記録

背番号

40 （2001年 - 2005年）

関連項目

茨城県出身の人物一覧
* 福岡ソフトバンクホークスの選手一覧

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