加賀須野橋

加賀須野橋（かがすのばし）

加賀須野橋は徳島県徳島市の川内町と板野郡の松茂町広島を結ぶ橋で、今切川に架かっています。この橋は、徳島県道220号川内大代線と徳島県道401号鳴門徳島自転車道線（通称：鳴門徳島自転車道）が通る重要な交通拠点であり、県内では唯一の可動橋として知られています。

橋の概要

加賀須野橋は、その設計において特有の昇開橋の機構を採用しています。これにより、船舶が通過する際には橋が開閉し、通行を可能にします。この特性は、河川交通と陸上交通の両方を支えるための重要な機能となっています。

歴史

加賀須野橋の歴史は明治半ばに始まります。最初の橋梁が架設されたのは1850年代で、民営によるものでした。その後、1923年には2代目の橋梁が架設され、これが無料で利用できる橋となりました。

1954年には3代目の橋梁が完成し、1956年には可動橋としての機能が追加されました。1961年には改良工事も行われ、より安全に利用できるようになりました。

しかし、3代目橋梁は老朽化が進行していたため、2014年8月8日には4代目橋梁が開通しました。この新しい橋梁は西側に設けられ、2車線の昇開橋として新たに建設されました。工事は2009年12月25日に着工され、237メートルの長さと15メートルの幅を持つこの橋は、歩行者用の通行も確保され、より安全な交通が実現しました。

近隣施設

加賀須野橋は多くの交通網と近接しているため、周辺にはさまざまな施設があります。特に新加賀須野橋や今切工業団地、国道28号、さらに徳島空港も近くに位置しており、地域の物流や交通において重要な役割を果たしています。

このように加賀須野橋は交通の要所としてだけでなく、地域の経済や産業整備にも寄与している存在です。橋はただの通行手段ではなく、人々の生活と社会を支える大切なインフラと言えるでしょう。

参考文献・脚注

ところで、加賀須野橋に関する詳細な情報は『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年）や『加賀須野橋架け替え事業』に掲載されています。また、関連する情報として、週刊あわのかわらばんのYouTubeチャンネルにて「加賀須野橋開通式典」の映像も視聴可能です。

加賀須野橋は、単に橋としての機能を果たすだけでなく、その歴史や周囲の設備との関わりを持って、徳島の地域文化にも深く根ざしています。

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