北上地区消防組合

北上地区消防組合について

北上地区消防組合は、岩手県の北上市と和賀郡の西和賀町が共同で設立した消防に関連する一部事務組合です。この組織は、一市一町の地域において消防業務を効率的に行うことを目的としており、その活動を支えるための様々な設備と人員があります。　

基本情報

• - 消防本部所在地: 岩手県北上市柳原町2丁目3番6号
• - 管轄区域: 北上市及び西和賀町
• - 消防本部名称: 北上地区消防組合消防本部

現在、北上地区消防組合は、以下の主力機械を保有しています（2020年4月1日現在）：

• - 普通消防ポンプ自動車: 1台
• - 水槽付消防ポンプ自動車: 8台
• - タンク車: 1台
• - はしご付消防自動車: 1台
• - 化学消防自動車: 1台
• - 救急自動車: 8台
• - 救助工作車: 1台
• - 津波風水害対策車: 1台
• - 指揮車: 2台
• - 資機材搬送車: 2台
• - 広報車: 4台
• - 連絡車: 1台
• - 人員輸送車: 1台
• - 輸送車: 1台
• - 支援車: 1台

組織の沿革

北上地区消防組合は、1974年4月1日に設立され、冨士市、湯田町、江釣子村、沢内村を含む一部事務組合の形式で始まりました。当初、北上市消防本部はこの組合に移行し、北上地区消防組合消防本部及び北上消防署が設置されました。
翌年の1975年1月には、和賀中部分署と西和賀分署が開設され、以後の数十年間にわたりこの組織は段階的に拡大していきました。1991年には北上市、和賀町、江釣子村が合併し、新たな北上市が誕生しました。これにより、組合の構成市町村は1市1町1村となりました。
さらに1995年には西和賀分署が西和賀消防署に昇格し、2署制となり、湯田出張所も設立されました。2005年には湯田町と沢内村の合併に伴い、西和賀町が設立され、組合の構成市町村は1市1町となりました。

この間、消防署の体制も変化し、2016年には大堤出張所が大堤分署に昇格し、現在の2分署体制が確立されました。管内の119番通報は盛岡中央消防署の「県央広域消防指令センター」で受け付けられるようになり、効率的な消防サービスが提供されています。
2020年には湯田出張所が閉所し、和賀中部分署は名称を和賀分署に変更しました。さらに、村崎野分署を新設し、西和賀消防署も移転しています。

組織構成

北上地区消防組合には、議会と執行機関が設けられています。議会は北上市から5人、西和賀町から2人の計7人の議員で構成されています。また、執行機関には、北上市長が管理者として、また副管理者として西和賀町長及び北上市副市長が参与しています。
監査委員は2名置かれ、消防本部の下には総務課、予防課、警防課、指令室が設けられています。

この組合は、地域の安全と防災の向上に向けて、今後も不断の努力を続けていくことでしょう。地域住民の信頼に応えるために、消防の専門性を保ちながら、危機管理の重要な役割を果たすことが求められています。

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