沢内村

沢内村（さわうちむら）



沢内村は、岩手県の中央部内陸、秋田県との県境に位置していた和賀郡の村です。周囲を1000メートル級の山々に囲まれた盆地にあり、冬季には2メートルを超える積雪がある豪雪地帯でした。この地理的特徴から、豪雪地帯対策特別措置法に基づく特別豪雪地帯に指定されていました。

地理



村の東西には険しい山地が連なり、その間を和賀川が南北に流れる渓谷に位置していました。主な山としては和賀岳と真昼岳が挙げられます。

歴史



沿革




行政



歴代村長については、詳細な記録が残されています。

経済



産業



稲作、林業、畜産業が盛んで、冷涼な気候を利用したリンドウ類を中心とした花卉生産も行われていました。

地域



健康



村内には、ささき歯科医院、さわうち協立診療所、沢内病院などの医療機関がありました。

幼児保育施設



川舟保育所、せんだん保育所、新町保育所がありました。

老人介護施設



かたくりの園、ぶなの園がありました。

教育



貝沢小学校、川舟小学校、猿橋小学校、沢内第一小学校、沢内中学校がありました。

交通



鉄道



村内には鉄道路線は通っていません。最寄りの駅は、JR東日本北上線のほっとゆだ駅です。

バス



岩手県交通が、沢内線と山伏線を運行していました。

道路



主要地方道として、岩手県道・秋田県道1号盛岡横手線、岩手県道・秋田県道12号花巻大曲線が通っていました。

主要施設・観光地



温泉



沢内バーデン、沢内銀河高原、真昼温泉などがありました。

直売所



高下ふるさとハウス、高原ふれあい産直ハウスがありました。

キャンプ施設



志賀来キャンプ場がありました。

スキー場



志賀来スキー場、スノーモービルランドがありました。

体育館



志賀来ドームは、人工芝のアリーナと交流スペースを備え、雪冷房が設置されていました。

農業高齢者創作館



ワラ細工、木杓子作りなどの伝統工芸の継承が行われていました。

遊歩道



生活環境保全林がありました。

伝統芸能・祭り・行事



山伏神楽、川舟田植踊などの伝統芸能が受け継がれていました。また、吹雪体験ツアー、沢内村クロスカントリースキー大会、スノーハイキング、沢内村マスターズマラソン、さわうち雪氷まつりヤサラ、沢内甚句全国大会などのイベントが開催されていました。

名所・旧跡



草木供養経、一字一石供養塔、およねの像、ストーンサークル、一里塚、典膳館、弁天島、大銀杏、ヤスの穴、カタクリ群生地、ミズバショウ、ユキツバキ、和賀岳、真昼岳、古民家「川舟の家」などがありました。

博物館・研究施設



碧祥寺博物館、雪国文化研究所、雪っこトンネル、深沢晟雄資料館などがありました。

名産・特産



花卉栽培（りんどう等）、銀河高原アイスクリーム・銀河高原ビール、あけび蔓細工などが知られていました。

出身有名人



小田島六弥（元村長、県議）、小田島喜兵衛（南部氏家臣）、古沢元（プロレタリア作家）、深沢晟雄（元村長）、高橋喜平（雪研究者）、高橋延清（森林学者）、北島璋男（元村議会議長）などがいました。

ゆかりの著名人



古沢まき子がいました。

沢内村が舞台の作品



『その時歴史が動いた 赤ちゃんを死なせない』、『いのちの作法－沢内『生命行政』を継ぐ者たち』、『いのちの山河〜日本の青空II〜』などの作品があります。

関連文献



『沢内村奮戦記 住民の生命を守る村』、『自分たちで生命を守った村』、『村長ありき－沢内村 深沢晟雄の生涯』などの文献があります。

関連項目



岩手県の廃止市町村一覧

外部リンク



国土地理院 地形図閲覧システム、Asahi.comの記事などが参考になります。


沢内村は、その厳しい自然環境の中で、住民が協力し、独自の文化を築いてきた歴史を持つ地域でした。特に、深沢晟雄村長による乳児医療費無料化などの先進的な取り組みは、全国に大きな影響を与えました。合併により西和賀町となりましたが、その精神は今も受け継がれています。

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