北九州市主要地方道徳力葛原線

北九州市主要地方道徳力葛原線について

北九州市主要地方道徳力葛原線は、福岡県北九州市小倉南区内を東西に横断する主要な市道です。この路線は、同区の徳力7丁目から葛原東3丁目に至り、地域の交通ネットワークにおいて重要な役割を担っています。

概要

この道路は、小倉南区の主要な地域南部を東西に結び、国道10号と国道322号を連結する役割を果たしています。物流ネットワークの強化、北九州空港へのアクセス向上、小倉南区内の交通渋滞緩和と交通安全対策を目的として建設が進められ、2007年までに全線が開通しました。この路線は北九州都市計画道路5号線の一部を構成していますが、都市計画道路5号線で計画されている山間部を貫く長大トンネルの建設には実現の見込みが立っていないため、未整備区間については都市計画道路網の見直しが検討されています。

路線データ

起点: 北九州市小倉南区徳力7丁目（桜橋北交差点、国道322号交点）
終点: 北九州市小倉南区葛原東3丁目（葛原東3丁目交差点、福岡県道25号門司行橋線交点）
総延長: 7.6 km

歴史

この路線の整備は、1984年の徳力 - 堀越工区の完成から始まりました。その後、1985年には道路上に北九州モノレールが開業し、1988年には津田 - 沼工区が完成しました。1993年には建設省によって主要地方道に指定され、2004年には岳ノ観音トンネルを含む区間が開通し、全線開通となりました。さらに、2007年には岳ノ観音トンネルの下り線が開通し、全線が4車線化されました。

路線状況

重複区間: 福岡県道51号曽根鞘ヶ谷線（小倉南区津田1丁目 - 津田新町3丁目）

道路施設

橋梁: 新竹馬橋（竹馬川）
トンネル: 岳ノ観音トンネル（上り線・下り線）
下り線: 延長566m、2007年完成
上り線: 延長571m、2003年完成

地理

起点となる徳力・企救丘地区は、UR志徳団地をはじめとする住宅地が広がっています。起点近くの桜橋北交差点で国道322号と交差し、東へ約1kmにわたり北九州モノレールが上空を並走します。この区間には志井駅と企救丘駅があり、企救丘駅の東側には車両基地があります。車両基地を過ぎると、日田彦山線をまたぎ、志井公園を横目に進むと、九州自動車道と東九州自動車道が交差する北九州JCTの下を通過し、岳ノ観音トンネルに至ります。トンネルを抜けると、横代・長野地区の農地と住宅地が混在する風景が広がります。津田西交差点で国道10号（曽根バイパス）と交差し、竹馬川を渡った後、日豊本線、福岡県道25号、都市計画道路黒原飛行場線をオーバーパスし、終点の葛原東3丁目交差点に到達します。この交差点から先は福岡県道25号となり、門司区方面へ続いています。

通過する自治体

北九州市（小倉南区）

交差する道路

（詳細な交差道路名は省略）

交差する鉄道

日田彦山線
日豊本線

沿線施設

志井郵便局
北九州モノレール（志井駅、企救丘駅）
JR九州日田彦山線 志井公園駅
JR九州日豊本線 下曽根駅（終点付近）
北九州市立沼中学校（終点付近）

この道路は、地域住民の生活を支えるとともに、都市の発展に不可欠なインフラとしての役割を果たしています。

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