北京郵電大学

北京郵電大学（Beijing University of Posts and Telecommunications, BUPT）は、中華人民共和国の首都、北京市海淀区に位置する名門国立大学です。1955年の創設以来、情報通信分野を専門とし、中国における情報通信技術の発展に大きく貢献してきました。通称「北郵（ぺゆう）」として親しまれています。

概要

北京郵電大学は、天津大学と重慶大学の電気通信学科を母体として設立されました。1986年からは留学生の受け入れも開始し、国際的な交流も積極的に行っています。中国の情報通信分野における最先端の研究拠点としての自負を持ち、その影響力は工学分野にとどまらず、中国の大手通信企業や外資系IT企業への就職において非常に高い実績を誇っています。卒業生の中には、中国の通信IT企業で管理職として活躍する者が多く、業界内でのリーダーシップを発揮しています。

かつては中国政府の通信部門に所属していた背景から、国家事業としての通信学科の発展に最も貢献した大学の一つとされています。現在でも、卒業生は政府の電気通信部門で重要な役割を担い、管理職やコンサルタントとして活躍しています。しかし、電気通信分野に特化しているため、他の分野では実績が少ないという一面も持ち合わせており、大学総合ランキングでは上位にランクインしないことや、海外での認知度が低いという課題も存在します。一方で、国内での就職力は非常に強く、難関大学として高い人気を誇っています。

中国全国統一選考における統計平均ランキングでは、2004年から2009年の間、15位から25位に位置していたとされていますが、南部地域では高偏差値の学生からの支持は比較的低い傾向が見られます。例えば、2017年の上海での入試では、北京郵電大学は地元の上海交通大学に大きな差をつけられています。

近年では、卒業生の活躍が日本国内でも認知されつつあり、日本の大手IT企業に採用される学生も増えています。

沿革

1955年: 北京郵電学院として創設。
1959年、1960年: 北京電信大学と郵電科学技術大学の2つの大学が統合され、北京郵電学院となる。
1993年: 北京郵電大学に改称。

組織

北京郵電大学は、情報通信工学を中心に、様々な分野の研究と教育を行っています。

日本における協定校

電気通信大学
東北大学
学習院大学
甲南大学

外部リンク

北京郵電大学公式サイト
北京郵電大学掲示板
大学の概要 北京郵電大学／中国の主要大学（Science Portal China）（日本語）

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