北区 (新潟市)

新潟市北区について

新潟市北区は、新潟市の北東部に位置する行政区です。阿賀野川の右岸に広がり、東区の北東に隣接しています。区の大部分は東区よりも東側に位置しており、新潟市域の最東端にあたります。

概要

北区は、旧新潟市域の北地区（松浜、濁川、南浜地域）と、平成の大合併で編入された旧豊栄市域で構成されています。区役所は旧豊栄市域に置かれています。区域には、旧石山地区事務所管内の細山の一部、旧横越町域の横越・小杉の一部、そして十二前も含まれています。松浜町は阿賀野川を挟んで東西にありますが、左岸側は東区に属しています。

地理

区内は越後平野の一部で、標高は30mに満たない平坦な地形です。海岸部の松浜・南浜地区は砂丘が連なるため比較的標高が高いですが、内陸部は低地が広がります。過去には水害に悩まされてきましたが、排水施設の整備により、近年は大きな浸水被害は発生していません。海岸部では海水浴ができ、南東端にある福島潟は、観光地として整備されています。

地域構成

北区は、旧豊栄市域の「豊栄地区」と旧新潟市域の「北地区」に大別されます。豊栄地区はさらに、葛塚、木崎、岡方、長浦の各地区に分かれます。北地区は、松浜、濁川、南浜の各地域から構成されています。

葛塚地区

豊栄駅周辺の葛塚は、区の中心部です。古くからの市街地であり、定期市も開かれます。近年では、郊外型店舗も多く集積しています。

木崎地区

木崎は、かつて宿場町として栄えた地域です。早通駅周辺では宅地開発が進み、新潟市のベッドタウンとして発展しました。

岡方地区

岡方地域は、幹線道路沿いに集落が点在する地域です。大規模な宅地開発は行われていません。

長浦地区

長浦地域では、一部地域で宅地開発が行われましたが、その他は集落が点在する地域です。

松浜地域

松浜は、北区の行政・商業の中心地です。松浜漁港があり、定期市も開かれています。阿賀野川と新井郷川分水路に挟まれた地域に、商店街や住宅地があります。

濁川地域

濁川は、かつて農村部でしたが、1970年代から宅地開発が進められました。新崎駅周辺には工業団地や住宅地があります。

南浜地域

南浜は、砂丘と水田が広がる農村部です。一部地域では宅地開発が進められています。新潟東港の区域も含まれています。

住居表示

住居表示は、豊栄地区と北地区の一部で施行されています。しかし、豊栄地区では、旧来の自治会名も広く使用されています。

飛地

阿賀野川の河道改修により、北区には江南区の区域に飛地が存在します。これらの飛地では、一部行政業務が江南区によって行われています。

公園・レジャー

区内には、阿賀野川公園、水の公園福島潟、新潟市海辺の森などの公園があります。島見浜では海水浴が楽しめます。

歴史

明治の大合併以降、この地域は北蒲原郡西部郷と呼ばれていました。昭和の大合併時には、松浜地区が新潟市に編入され、残りの地域が豊栄町（後に豊栄市）となりました。その後、豊栄市も新潟市に編入され、現在の北区となりました。

政令市移行

2005年、豊栄市が新潟市に編入され、2007年に政令指定都市移行に伴い北区が設置されました。2021年には区役所が移転しました。

人口

2010年には77,621人、2015年には76,328人でした。

行政機関

北区役所をはじめ、出張所、連絡所があります。また、新潟東港地域水道用水供給企業団など、関連機関も存在します。

経済

第一次産業では、稲作が盛んです。トマトやナスの栽培も盛んで、特に長ナス「やきなす」は特産品です。また、スイカやメロンも栽培されています。

漁業では、松浜漁港を中心に漁業が行われています。

第二次産業では、食品製造業が中心です。

治安・防災

新潟北警察署、北消防署が管轄しています。

社会基盤

東北電力、北陸ガスがインフラを整備しています。郵便局は、豊栄郵便局をはじめ、多数設置されています。水道は、新潟市水道局が管轄しています。また、清掃は、豊栄郷清掃施設処理組合などが担当しています。

医療

区内には、JA新潟厚生連豊栄病院をはじめ、複数の病院があります。

教育

区内には、大学、高等学校、中学校、小学校があります。

文化・スポーツ

豊栄図書館、北区郷土博物館、文化会館、体育館などがあります。

観光

新潟競馬場、福島潟自然公園、新潟せんべい王国などの観光スポットがあります。

交通

鉄道は、JR白新線が通り、区内に4つの駅があります。バスは、新潟交通が運行しています。高速道路は、日本海東北自動車道が通っています。

道路

国道7号、国道113号、主要な県道が通っています。

港湾

新潟東港があります。

その他

区内には、様々な歴史的・文化的背景を持つ地域があり、それぞれ独自の魅力を持っています。今後のさらなる発展が期待されます。

もう一度検索