北城恪太郎

北城恪太郎（きたしろ かくたろう）

日本の実業家であり、工学士・工学修士の学位を持つ北城恪太郎氏は、1944年4月21日に生まれました。日本アイ・ビー・エム（以下、日本IBM）において、1993年に代表[[取締役]]社長、1999年にはIBMアジア・パシフィック・プレジデント兼日本アイ・ビー・エム代表[[取締役]]会長を歴任し、2017年からは名誉相談役を務めています。

経歴

茨城県に生まれ、東京都で育った北城氏は、1967年に慶應義塾大学工学部を卒業後、日本IBMに入社しました。システムズエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、電力会社などの公共系システムを担当。その後、1972年にはカリフォルニア大学バークレー校大学院でコンピューター工学の修士号を取得しました。

日本IBMでは、1981年に開発室長、1983年には米国IBM Corporation会長補佐を務め、1986年に取締役に就任。その後、常務取締役、専務取締役、取締役副社長と昇進を重ね、1993年に椎名武雄氏の後任として代表[[取締役]]社長に就任しました。1999年にはIBMアジア・パシフィック・プレジデントを兼任し、その後、代表[[取締役]]会長に就任。2007年には日本IBM最高顧問、2017年には名誉相談役に就任しました。

経済界での活動

北城氏は経済界でも活躍し、2003年から2007年まで経済同友会代表幹事を務めました。また、旭硝子やオムロンの社外取締役も兼務し、国家公務員倫理審査会委員、国土開発幹線自動車道建設会議委員など、多くの公職も歴任しました。2007年からは経済同友会終身幹事を務めています。

教育界での活動

教育分野においても、2010年から2019年まで学校法人国際基督教大学理事長を務め、NPO法人大学経営協会副理事長、文部科学省中央教育審議会委員などを兼務しました。

受賞歴

男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰、新渡戸・南原賞を受章しています。

人物像

北城氏の好きな言葉は「誠は天の道なり、誠を思うは人の道なり」です。モットーは「あ・た・ま」で、「明るく、楽しく、前向きに」仕事をするという意味です。中学時代には文武両道な生徒として活躍し、学級委員長を務めました。英語に対する苦手意識を克服するため、高校時代には英語研究会に入り、熱心に英語学習に取り組みました。この努力が留学や仕事での活躍につながったと言えます。また、キリスト教の信仰も深く、1967年に洗礼を受け、現在も熱心なクリスチャンとして知られています。3人の息子がおり、そのうち1人は日本IBMに入社しています。

著書

北城氏は、経営者としての経験や知見を活かして、以下の書籍を執筆・共著しています。

『経営者、15歳に仕事を教える』（丸善、2004年）
『郵政民営化こそ日本を変える ―経営者、大いに語る（Doyukai books）』（PHP出版、2005年）
大歳卓麻と共著『IBM お客様の成功に全力を尽くす経営』（ダイヤモンド社、2006年）
他7名との共著『団塊世代60年―どう生きてきたか』（生産性出版、2006年）
『経営者、15歳に仕事を教える』（文春文庫、2008年）
『ニッポン「起業」学 (DOYUKAI BOOKS)』（日本実業出版社 、2008年）
諏訪良武と共著『顧客はサービスを買っている―顧客満足向上の鍵を握る事前期待のマネジメント』（ダイヤモンド社、2009年）

関連人物

宮内義彦
牛尾治朗
椎名武雄

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