北大西洋条約機構日本政府代表部

北大西洋条約機構日本政府代表部について

北大西洋条約機構日本政府代表部（Mission of Japan to the North Atlantic Treaty Organization）は、日本が北大西洋条約機構（NATO）に対して常駐させている政府代表部です。ベルギーのブリュッセルにある在ベルギー日本国大使館内に設置されています。

代表部と大使

2022年現在、在ベルギー大使である三上正裕がNATO大使を兼任しています。しかし、2022年8月には、NATO代表部を大使館から独立させ、専任大使を置く方向で検討が進められていると報道されました。

歴史

NATOは1949年4月4日に、アメリカ、イギリス、フランスとベルギーを含む12か国が北大西洋条約に署名したことで発足しました。

日本は、1952年4月28日にサンフランシスコ平和条約の発効により独立を回復しました。この時、NATO加盟国14か国のうち、米英仏を含む10か国が同条約の締結国でした。

同日、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約（旧安保条約）も発効し、日米同盟が成立しました。これにより、在日米軍が同盟軍として日本に駐留することの法的根拠が確立されました。

1960年6月23日には、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約（新安保条約）が発効し、旧安保条約は失効しましたが、日米同盟および在日米軍の駐留継続は法的に担保されました。

1989年には、アメリカ合衆国が日本をNATO非加盟の主要同盟国（MNNA）に指定しました。

そして、2018年7月1日に北大西洋条約機構日本政府代表部が開設され、同年7月10日には初代NATO大使として在ベルギー大使の林肇が兼任で指名されました。

所在地

代表部の住所は以下の通りです。

Rue Van Maerlant/ Van Maerlantstraat 1, 1040 Bruxelles/Brussel

これは在ベルギー日本国大使館と共通の住所です。

日本とNATOの関係

日本はNATOの加盟国ではありませんが、アメリカとの同盟関係を基盤に、NATOとの連携を深めています。特に、日本はMNNAに指定されており、NATOとの協力関係において重要なパートナーと位置付けられています。

代表部の開設は、日本とNATOの協力関係をさらに強化する上で重要な一歩となりました。今後の専任大使の配置によって、より一層の連携強化が期待されます。

関連情報

MNNA（NATO非加盟の主要同盟国／非NATO主要同盟国）
日本の在外公館の一覧
北大西洋条約機構の国際関係

外部リンク

北大西洋条約機構日本政府代表部
* 北大西洋条約機構日本政府代表部（英語）

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