日本の在外公館の一覧

日本の在外公館：世界に広がる外交ネットワーク

日本は世界196の国と地域に外交ネットワークを張り巡らせています。その要となるのが、在外公館です。在外公館は、大使館、総領事館、政府代表部、領事事務所などから構成され、多岐に渡る外交活動の拠点となっています。名誉総領事館や名誉領事館を除く、2024年1月時点での在外公館数は233にのぼり、大使館155、総領事館67、政府代表部11、そして兼勤駐在官事務所4が設置されています。これは中国、アメリカ、フランスに次いで世界第4位規模の外交ネットワークであり、日本の国際的な存在感を示す重要な要素となっています。

各地域の在外公館

日本の在外公館は、アジア、北米、中南米、ヨーロッパ、中東、アフリカ、オセアニアと、世界中に広く展開しています。それぞれの地域には、各国との関係性を深めるため、大使館や総領事館、領事事務所が設置されています。

アジア: インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、韓国、中国、香港、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、東ティモール、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モルディブ、モンゴル、ラオスなど、多くの国・地域に大使館や総領事館、領事事務所が設置されています。特に経済的にも文化的にも繋がりが深い国々には複数の拠点が設けられ、多角的な外交関係を構築しています。

北米: アメリカ合衆国とカナダに多数の在外公館が設置されています。アメリカ合衆国にはワシントンD.C.の大使館を始め、ニューヨーク、ロサンゼルスなど主要都市に総領事館が置かれ、幅広い分野で協力関係を促進しています。カナダについても同様で、主要都市に総領事館を設置し、二国間の友好関係の強化に努めています。

中南米: 中南米諸国にも大使館が設置されています。アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、キューバ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、ジャマイカ、チリ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、ニカラグア、ハイチ、パナマ、パラグアイ、バルバドス、ブラジル、ベネズエラ、ベリーズ、ペルー、ボ[[リビア]]、ホンジュラス、メキシコなど、それぞれの国の事情に合わせた外交活動が行われています。特にブラジルなど経済規模の大きな国々には、複数の総領事館が設置されています。

ヨーロッパ: ヨーロッパにおいても、多くの国に大使館が設置されています。アイスランドからロシアまで、様々な国々に大使館、総領事館、政府代表部などが配置され、外交活動、経済協力、文化交流など多様な活動を行っています。特にEU加盟国への対応では、ブリュッセルにEU日本政府代表部が置かれています。

中東: 中東地域は地政学的にも重要な地域であるため、在外公館の設置は慎重に行われています。アフガニスタン、アラブ[[首長国連邦]]、イエメン、イスラエル、パレスチナ、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノンなどに大使館や総領事館、領事事務所が設置されています。近年では地域の情勢変化に対応するため、臨機応変な対応が求められています。

アフリカ: アフリカ大陸においても、多くの国々に大使館や領事事務所が設置されています。アルジェリアから南アフリカ共和国まで、広範な地域で外交活動を行っています。経済協力や開発支援、平和維持活動など、多様な課題に取り組んでいます。

オセアニア: オーストラリア、ニュージーランドを始め、太平洋島嶼国にも大使館や総領事館、領事事務所が設置されています。これらの拠点を通じて、地域全体の安定と発展に貢献しています。

国際機関代表部

日本は、国連、ASEAN、OECD、EUなど多くの国際機関にも代表部を設置しています。これらの代表部を通じて、国際協調や国際社会への貢献に取り組んでいます。

外交ネットワークの変遷

日本の外交ネットワークは、時代と共に変化してきました。2012年には、2015年までに150大使館体制とする目標が掲げられ、その後達成されました。また、2018年には在外公館名称位置給与法改正法により、新たに総領事館や政府代表部が設置されました。今後も国際情勢の変化を踏まえ、日本の外交ネットワークは柔軟に調整されていくでしょう。

台湾との関係

日本と台湾は国交を有していませんが、日本台湾交流協会が実質的な大使館・総領事館として機能しています。これは、日本と台湾間の非公式な関係を維持するための重要な役割を担っています。

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