北岡秀二

北岡秀二（きたおか しゅうじ）は、1955年11月18日に徳島県美馬郡美馬町（現在の美馬市）で生まれた日本の政治家である。国政において参議院議員を2期務めた。

生い立ちと初期の経歴

徳島県立脇町高等学校を卒業後、明治大学政治経済学部へ進み、1980年に同学部を卒業した。大学での学びを終えた後は、建設資材の製造に関わる会社を経営した。

政治家としての歩み

地方政治に転じ、1987年の徳島県議会議員選挙に立候補し、初めて当選を果たした。続く1991年の県議会議員選挙でも再選され、徳島県の県政に携わることとなった。1994年9月に県議会議員を辞職した。

国政への挑戦を目指し、1995年7月23日に行われた第17回参議院議員通常選挙に、徳島県選挙区から自由民主党の公認を得て出馬した。この選挙で、当時、民主改革連合に所属していた現職議員を破り、参議院議員として初めての議席を獲得した。

参議院議員在任中の1998年7月、当時の小渕内閣において法務政務次官に任命され、法務行政に携わった。

2001年7月29日に実施された第19回参議院議員通常選挙においても、徳島県選挙区から立候補し、再選を果たした。これにより、通算2期目の任期を務めることとなった。

国会活動においては、2003年9月には参議院の文教科学委員長に就任し、教育や科学技術など関連分野の政策審議において中心的な役割を担った。

政策と重要な局面

政治姿勢としては、選択的夫婦別姓制度の導入に対して反対の立場を表明していた。

議員活動の中で特に注目を集めたのは、2005年8月8日に参議院本会議で行われた郵政民営化関連法案の採決時の対応である。この際、所属政党の方針に反して採決を棄権した。これは、与党議員としては異例の行動であった。しかし、その後の郵政解散を経て召集された特別国会において、再び提出された郵政民営化法案に対しては賛成票を投じるに至った。

その後の経緯

3期目の当選を目指し、2007年7月29日執行の第21回参議院議員通常選挙に立候補したが、この選挙では民主党の候補に敗れ、議席を失った。

その後も政治活動への意欲を見せ、2010年6月には、次期参議院議員通常選挙への出馬を視野に入れ、自由民主党に対して公認候補としての申請を行った。しかし、党の公認を得られず、結果として自民党に離党届を提出した。

疑惑と政治資金

議員活動に関連して、過去にはKSD事件と呼ばれる事件において、「疑惑の政治家」の一人として名前が挙がったことがある。

また、政治資金に関しては、2003年に、日本精神病院協会政治連盟から30万円の献金があったことが指摘され、その適法性などが議論の対象となった。

主な所属団体・議員連盟

議員在職中は、以下のような団体や議員連盟に所属していたとされている。

神道政治連盟国会議員懇談会
日朝友好議員連盟
日韓議員連盟
人間サイエンスの会（共同創立者、前幹事長）

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