北川

北川について

北川は、滋賀県と福井県の県境に位置する三十三間山の東麓を源流とする一級河川です。滋賀県高島市から福井県小浜市へと流れ、最終的には小浜湾に注ぎます。この川は、近畿地方整備局管内の一級河川水質ランキングで長年1位を維持しており、その清らかさが特筆されます。また、「魚がのぼりやすい川づくり推進モデル河川」として整備が進められており、自然環境への配慮がなされています。

名称の由来

北川の名称の由来には、以下の2つの説があります。

小浜城の北を流れる説: 河口付近にある小浜城の北側を流れていたため、その名がついたという説です。
南川との対比説: 丹波方面から流れてくる南川に対して、北側に位置することから北川と呼ばれるようになったという説です。

どちらの説が正しいかは定かではありません。

地理

北川は、滋賀県高島市狭山から流れ出し、滋賀県側を南下します。その後、国道303号に沿って西へと流れを変え、県境を越えて福井県に入ります。小浜市街地を流れ、最終的には小浜湾へと注ぎます。流域には豊かな自然が広がり、人々の生活を支えています。

過去の災害

1953年9月25日には、台風13号の影響による集中豪雨が発生し、北川の本流および支流が氾濫する大規模な水害が発生しました。この災害では多数の死傷者が出たほか、川沿いの田畑が壊滅的な被害を受けました。

流域の自治体

北川の流域には、以下の自治体が含まれます。

滋賀県: 高島市
福井県: 三方上中郡若狭町、小浜市

主な支流

北川には、以下の主な支流があります。

天増川（滋賀県高島市）
寒風川（滋賀県高島市）
河内川（福井県三方上中郡若狭町）
鳥羽川（福井県三方上中郡若狭町）
野木川（福井県三方上中郡若狭町）
遠敷川（福井県小浜市）
江古川（福井県小浜市）

これらの支流は、北川の豊かな水量を支える重要な役割を果たしています。

並行する交通

北川沿いには、以下の交通機関が並行しています。

鉄道: 西日本旅客鉄道（JR西日本）小浜線（上中駅 - 小浜駅）
かつては、京阪神地域と小浜・若狭地域を結ぶ琵琶湖若狭湾快速鉄道の計画があり、近江今津駅（湖西線）と上中駅（小浜線）を結ぶ構想がありました。
道路: 国道303号（若狭街道）、国道27号

これらの交通網は、地域の人々の移動や物流を支えています。

外部リンク

北川 - 国土交通省水管理・国土保全局
北川水系 - 国土交通省近畿地方整備局

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