北恵庭駐屯地

北恵庭駐屯地について

北恵庭駐屯地（JGSDF Camp Kita-Eniwa）は、北海道恵庭市柏木町に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地には、第72戦車連隊や第11戦車隊といった部隊が駐屯しており、北海道における防衛の重要な拠点となっています。駐屯地司令は第72戦車連隊長が兼務しており、最寄りの演習場は広大な北海道大演習場です。

概要

北恵庭駐屯地は、地域社会との交流も盛んに行われており、特に成人式では、駐屯している隊員たちが配備されている戦車と綱引きで対決するというユニークなイベントが恒例となっています。このイベントは、駐屯地と地域住民の親睦を深める一助となっています。

沿革

北恵庭駐屯地の歴史は、戦前の日本陸軍の施設にまで遡ります。以下に、その主な変遷をまとめます。

1943年（昭和18年）: 日本陸軍が北部軍教育隊を設置。
1950年（昭和25年）9月12日: 警察予備隊恵庭訓練所として開設。これは北海道初の警察予備隊駐屯地でした。
1951年（昭和26年）5月1日: 警察予備隊第2管区隊編成に伴い、第2通信中隊が新編。
1952年（昭和27年）10月15日: 保安隊へ移管され、恵庭駐とん地となる。
1952年（昭和27年）12月1日: 北恵庭駐とん地に改称。
1954年（昭和29年）7月1日: 陸上自衛隊設置に伴い、北恵庭駐屯地が開設。
1954年（昭和29年）9月20日: 第101特車大隊が南恵庭駐屯地から移駐。
1954年（昭和29年）9月25日: 第103特車大隊が編成完結。
1956年（昭和31年）1月25日: 第104特車大隊が新編され、3個特車大隊からなる第1特車群が編成。
1962年（昭和37年）1月18日: 第1特車群が第1戦車群に称号変更。
1974年（昭和49年）8月1日: 第1戦車群が第1戦車団として拡大改編。
1981年（昭和56年）3月24日: 第1戦車団が廃止され、第2戦車群と第3戦車群がそれぞれ第72戦車連隊、第73戦車連隊に改編。
1981年（昭和56年）3月25日: 第1戦車群が北部[[方面隊]]直轄部隊となり、第72戦車連隊と第73戦車連隊が新編され、第7師団に隷属。
1990年（平成02年）3月8日: 第73戦車連隊が南恵庭駐屯地へ移駐。
2000年（平成12年）3月28日: 第7後方支援連隊第2整備大隊第2戦車直接支援中隊と北部方面後方支援隊第101戦車直接支援隊が新編。
2008年（平成20年）3月26日: 第108地区警務隊北恵庭派遣隊が第122地区警務隊北恵庭派遣隊に改編。
2014年（平成26年）3月25日: 第1戦車群と北部方面後方支援隊第101戦車直接支援隊が廃止。
2014年（平成26年）3月26日: 駐屯地司令職務担任部隊が第1戦車群から第72戦車連隊へ移管。第11戦車大隊と第11後方支援隊第2整備中隊戦車直接支援小隊が真駒内[[駐屯地]]から移駐。
2015年（平成27年）3月26日: 会計隊の改編に伴い、第330会計隊が廃止され、第323会計隊北恵庭派遣隊が設置。
2019年（平成31年）3月26日: 第11旅団の機動旅団への改編に伴い、第11戦車大隊が第11戦車隊に改編。

駐屯部隊

現在の北恵庭駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

北部[[方面隊]]隷下部隊
第7師団
第72戦車連隊
第7後方支援連隊
第2整備大隊
第2戦車直接支援中隊
第11旅団
第11戦車隊
第11後方支援隊
第2整備中隊
戦車直接支援小隊
北部方面システム通信群
第101基地システム大隊
第313基地通信中隊
北恵庭派遣隊
北部方面会計隊
第323会計隊
北恵庭派遣隊
北恵庭駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
北部方面警務隊
第122地区警務隊
北恵庭派遣隊

過去に駐屯していた部隊

過去には以下の部隊も駐屯していました。

第1戦車団：1981年（昭和56年）3月25日廃止
第73戦車連隊：1990年（平成02年）3月8日南恵庭駐屯地へ移駐
第1戦車群：2014年（平成26年）3月26日廃止
北部方面後方支援隊第101戦車直接支援隊：2014年（平成26年）3月26日廃止

最寄りの幹線交通

北恵庭駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路: 道央自動車道 恵庭IC
一般道: 国道36号、国道337号、北海道道16号支笏湖公園線、北海道道45号恵庭栗山線、北海道道46号江別恵庭線、北海道道117号恵庭岳公園線
鉄道: JR北海道千歳線 恵庭駅
港湾: 苫小牧港（特定重要港湾）
* 飛行場: 新千歳空港、千歳基地

脚注

詳細な情報や最新の情報については、以下の外部リンクもご参照ください。

陸上自衛隊 北恵庭駐屯地【公式】(@camp_kitaeniwa) - Twitter

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