第7後方支援連隊

第7後方支援連隊は、北海道千歳市の東千歳駐屯地に連隊本部を置く、陸上自衛隊第7師団隷下の後方支援部隊です。この連隊は、第7師団の各部隊に対して、補給、整備・回収、輸送、衛生といった多岐にわたる後方支援業務を遂行することを主な任務としています。また、災害派遣活動や民生協力、国際貢献活動にも積極的に参加しています。特筆すべき点として、第7後方支援連隊は、師団や旅団に編成される後方支援連隊（隊）の中で最も古い歴史を有しており、その長い歴史の中で培われた経験とノウハウが、日々の任務遂行を支えています。

沿革

1981年（昭和56年）3月25日、第7師団が機甲師団へと改編されるのに伴い、後方支援機能の効率化を図る目的で、師団内の武器大隊、補給隊、装甲輸送隊、衛生隊が統合され、第7後方支援連隊が新たに編成されました。この編成により、師団全体の支援体制が強化されました。

1996年（平成8年）3月29日には、師団司令部第4部長の職務が専任化され、連隊長との兼任が解消されました。同時に、武器隊が武器大隊へと改編され、より専門的な体制が整備されました。

2000年（平成12年）3月28日には、武器大隊がさらに改編され、師団隷下の各部隊の整備部門が統合されました。これにより、第1整備大隊と第2整備大隊が新設され、一部はコア部隊化されました。この再編により、より専門的で効率的な整備体制が確立されました。

2014年（平成26年）3月26日には、即自訓練の終了に伴い、コア化されていた部隊が廃止されました。これにより、組織のスリム化と効率化が図られました。

部隊編成

第7後方支援連隊は、以下の部隊で構成されています。特記がない限り、各部隊は東千歳駐屯地内に所在しています。

第7後方支援連隊本部
第7後方支援連隊本部付隊「7後支-本」
隊本部班
連隊本部班
通信小隊
第1整備大隊
第1整備大隊本部
第1整備大隊本部付隊「7後支-1整-本」
車両整備中隊「7後支-1整-車」
火器整備隊「7後支-1整-火」
施設整備隊「7後支-1整-施」：第7施設大隊を支援。
通信電子整備隊「7後支-1整-通」：第7通信大隊を支援。
工作回収隊
第2整備大隊
第2整備大隊本部
第2整備大隊本部付隊「7後支-2整-本」
普通科直接支援中隊「7後支-2整-普」：第11普通科連隊を支援。
第1戦車直接支援中隊「7後支-2整-1戦」（北千歳駐屯地）：第71戦車連隊を支援。
第2戦車直接支援中隊「7後支-2整-2戦」（北恵庭駐屯地）：第72戦車連隊を支援。
第3戦車直接支援中隊「7後支-2整-3戦」（南恵庭駐屯地）：第73戦車連隊を支援。
特科直接支援中隊「7後支-2整-特」：第7特科連隊を支援。
高射直接支援中隊「7後支-2整-高」（静内駐屯地）：第7高射特科連隊を支援。
偵察直接支援隊「7後支-2整-偵」：第7偵察隊を支援。
補給隊「7後支-補」
補給隊本部
補給隊本部付隊
需品補給小隊
部品補給小隊
業務小隊
輸送隊「7後支-輸」
東千歳自動車教習所
衛生隊「7後支-衛」
衛生隊本部
救急車小隊
治療隊

これらの部隊が連携し、第7師団の活動を円滑に支えています。

主要幹部

連隊長をはじめとする主要幹部の情報は、公開情報に基づき変動するため、ここでは割愛します。

主要装備

第7後方支援連隊が使用する主要装備は、以下の通りです。

各種補給車両
各種整備車両
各種輸送車両
救急車両
その他後方支援に必要な各種装備

具体的な装備の詳細は、自衛隊の公開情報をご確認ください。

廃止部隊

過去には以下の部隊が存在していましたが、組織改編に伴い廃止されました。

第7武器大隊：1981年（昭和56年）3月24日廃止。
第7補給隊：1981年（昭和56年）3月24日廃止。
第7装甲輸送隊：1981年（昭和56年）3月24日廃止。
第7衛生隊：1981年（昭和56年）3月24日廃止。
第7後方支援連隊武器大隊：2000年（平成12年）3月28日廃止。第1整備大隊、第2整備大隊に改編。一部はコア部隊化。

関連項目

第7後方支援連隊に関連する組織として、以下のものがあります。

陸上自衛隊武器学校
陸上自衛隊需品学校
陸上自衛隊輸送学校
陸上自衛隊衛生学校
第2後方支援連隊
第5後方支援隊
第11後方支援隊
北部方面後方支援隊

外部リンク

詳細については、以下の公式サイトをご参照ください。

第7師団ウェブサイト内の第7後方支援連隊紹介ページ

第7後方支援連隊は、その長い歴史と多様な任務を通じて、第7師団の活動を力強く支え続けています。

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