北本重二

北本 重二の野球人生

北本重二（きたもと しげじ）は、1929年12月14日生まれ、2022年1月22日まで生きたプロ野球選手で、主に投手として活動していました。出身は京都府であり、高校野球界でその名を馳せました。彼の経歴と功績を詳細に見ていきましょう。

高校時代の栄光

北本は京都一商（現在の西京高）でエースとして名を馳せ、甲子園に3回も出場しました。彼の春季大会デビューは1947年で、松本商に対して強力なエース宮沢澄也を抑え込み、勝利をもたらしましたが、続く2回戦では小倉中の福嶋一雄に完封される痛みも経験しました。

1948年には春夏連続で甲子園に出場し、春の選抜大会では順調に勝ち進み、ついに決勝へと進出します。この試合では、京都二商の足立礼四郎と互いに無失点の投げ合いを繰り広げますが、11回裏に相手の失策からサヨナラ勝ちを収め、見事優勝を果たしました。夏の選手権大会では連覇が期待されましたが、準決勝で桐蔭高に惜しくも敗退しました。同年の秋には福岡国体に出場し、再び福嶋一雄を擁する小倉高をノーヒットノーランで下し優勝を手にしました。

プロ入りまでの道のり

北本の活躍は多くのプロ野球関係者の注目を集め、1948年の9月には阪神タイガースと契約を結びました。しかし、地元の大陽ロビンスが阪神よりも良い条件を提示し、北本の父は大陽との契約を選択。これにより、阪神との契約を破棄する事態が生じ、最終的には大陽に入団する運びとなりました。この騒動により、国体での成績が抹消されることとなりました。

プロ野球キャリア

しかし、北本が大陽に入団した時期には、既に肩を壊しており、1949年にはたった1試合の登板に留まります。1950年末には大陽を退団し、その後1年間のブランクを経て1952年に阪急ブレーブスに再入団するも、登板機会はなく、その年限りで引退することとなりました。

引退後の活動

北本はプロ野球を退いた後は、社会人野球チームの電電近畿で活動しました。これにより、彼の競技者としてのキャリアは社会人野球に移行しました。

結び

北本重二は、甲子園での輝かしい成績とプロ入りまでの波乱万丈な経歴を持つ選手でした。彼の野球人生は多くのファンに深い印象を残し、今なお懐かしく語り継がれています。彼の背番号は、1949年から1950年までの21、そして1952年には二軍用の18と記録されています。

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