北条綱重

北条綱重（北条氏信）

北条綱重（ほうじょう つなしげ / ほうじょう うじのぶ）は、戦国時代の武将です。北条幻庵（長綱）の次男として生まれました。諱は氏信、輩行名は新三郎。

生涯

生年は不明ですが、北条幻庵（長綱）の次男として誕生。

永禄3年（1560年）7月20日、兄の三郎が夭折したため、父・幻庵から家督を譲られ、永禄6年（1563年）に小机城主となりました。

永禄11年（1568年）、甲相駿三国同盟を結んでいた武田信玄が駿河に侵攻すると、北条氏は今川氏を支援することになり、駿河へ出兵。その際、蒲原城を預かることになります。

永禄12年（1569年）12月、武田勝頼を総大将とし、武田信豊、山県昌景らを大将とする武田軍が蒲原城に襲来しました。北条軍は、綱重や弟の長順をはじめとする1000余で籠城しますが、武田勝頼や武田信豊の猛攻により激戦となり、同日中に落城。

この戦いで綱重は、真田幸隆・信綱親子率いる真田勢に討ち取られたとされています（『真田文書』）。また、綱重の弟である長順をはじめ、狩野新八郎、清水太郎左衛門、笠原為継、荒川長宗ら蒲原城の城将も多くが討死しました。

和歌にも造詣が深く、『喜連川文書』によると、北条氏康が和歌の添削を依頼するほどであったと伝えられています。

墓所は静岡県三島市の祐泉寺にあります。戒名は三光院殿孝誉良玄大居士。家督は嫡男の氏隆が継ぎました。

参考文献

* 下山治久『後北条氏家臣団人名辞典』東京堂出版、2006年。ISBN 4-490-10696-3。

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