北松本駅

北松本駅：松本市の玄関口、歴史と進化を刻む駅

北松本駅は、長野県松本市白板一丁目に位置するJR東日本大糸線の駅です。駅番号は41番。松本市街地北部にあり、松本駅からわずか700mという近さから、多くの利用客で賑わっています。

歴史を彩る軌跡

北松本駅の歴史は古く、1915年（大正4年）1月6日に信濃鉄道の駅として開業しました。当初は「松本市駅」という名称でしたが、同年4月5日、南松本駅との貨物連絡運輸開始に伴い「北松本駅」に改称されました。

その後、信濃鉄道の電化や国有化を経て、1957年（昭和32年）には大糸線の全線開通とともに現在の姿に。1982年には貨物取扱が廃止され、1984年には荷物扱いも廃止されました。1985年には駅構内にあった松本運転所北松本支所も廃止され、駅周辺の風景も大きく変化しました。

国鉄分割民営化後も、JR東日本の駅として活動を続け、1995年には旧駅舎の解体、仮駅舎への移行を経て、2000年には橋上駅舎へと生まれ変わりました。そして2025年春以降には、ICカード『Suica』の利用開始も予定されており、利用者の利便性向上に向けた取り組みは継続されています。

駅舎と周辺環境

北松本駅は、島式ホーム1面2線の地上駅で、お城をイメージした橋上駅舎が特徴です。東西それぞれにアルプス口（西口）、お城口（東口）という愛称が付けられた出入口があり、親しみやすい雰囲気です。駅業務はステーションビルMIDORIが受託しており、快適な駅利用をサポートしています。

橋上駅舎化以前は、構内踏切で駅舎とホームが繋がっていました。また、駅の北側には開かずの踏切があり、深刻な渋滞問題を引き起こしていました。この問題解決のため、駅舎の橋上化と同時に、交差する長野県道320号倭北松本停車場線がアンダーパス化され、4車線化も実現しました。

周辺には、かつて車両基地として使用されていた跡地を活用した公園やアパートなどが建ち並び、駅の周辺環境は大きく変化し発展を遂げました。現在も篠ノ井線と並走していますが、篠ノ井線にホームを設置する要望は、実現に至っていません。

利用状況とアクセス

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は約606人です。近年は安定した利用状況を保っており、地域住民の生活を支える重要な交通拠点となっています。

西口（アルプス口）と東口（お城口）があり、それぞれ異なる方向へのアクセスが可能です。松本市内へのアクセスも良好で、観光客や地元住民の利用も多いです。

隣の駅

大糸線は、松本駅と島内駅に挟まれた位置にあり、松本方面へのアクセスも良好です。快速列車も一部停車するため、利便性も高いです。

北松本駅は、歴史と進化を続ける駅として、地域社会に貢献し続けています。今後も、地域住民の生活の利便性を高めるため、さらなる発展が期待されています。

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