北檜山町

北海道せたな町北檜山区：豊かな自然と歴史の町

せたな町北檜山区は、北海道南西部に位置する地域です。かつては独立した北檜山町でしたが、2005年9月1日に隣接する瀬棚町、大成町と合併し、せたな町の一部となりました。現在、せたな町役場本庁舎が旧北檜山町役場の場所に置かれています。日本海に面し、狩場山や遊楽部岳などの山々に囲まれた、自然豊かな地域です。後志利別川が中央部を流れ、真駒内ダムなどの湖沼もあります。黒羽尻岬など、変化に富んだ海岸線も特徴です。

歴史：瀬棚村からの分立から合併まで

北檜山町の歴史は古く、1902年、瀬棚郡瀬棚村から分立して東瀬棚村として誕生しました。1906年には北海道二級町村制施行により、正式に東瀬棚村となります。同年、太櫓郡太櫓村も誕生します。1953年には町制施行により東瀬棚町となり、1955年には太櫓村と合併して瀬棚郡北檜山町となりました。その後、行政区域の再編を経て、2005年、瀬棚町、大成町との合併により、せたな町の一部となりました。

北檜山町の歴史において、1970年の波島丸座礁事故は大きな出来事でした。日本海で座礁した貨物船の乗組員救助活動は、地域住民の勇気と結束を象徴する出来事です。

地理と自然：山々、河川、そして海

北檜山区は、狩場山（1,520m）や遊楽部岳（1,277m）などの山々に囲まれた、自然豊かな地域です。後志利別川が流れ、真駒内ダムなどの湖沼も点在しています。日本海に面した海岸線は、黒羽尻岬などの美しい景観を形成しています。

経済：農業と漁業の調和

北檜山区は、水田と畑作、酪農が盛んな地域です。水稲、じゃがいも、メロン、ほうれん草、豆類などの農作物の生産が活発に行われています。また、かきやアワビなどの海産物も獲れる、豊かな漁場も有しています。

教育：地域に根ざした教育機関

かつては北海道檜山北高等学校をはじめ、北檜山中学校、丹羽中学校、若松中学校、そして複数の小学校がありました。これらの教育機関は、地域住民の教育と育成に貢献してきました。

交通：国道と道道が主要交通網

町内には鉄道は通っていませんでしたが、JR北海道函館本線国縫駅が最寄りの駅でした。かつては国鉄瀬棚線が運行されていましたが、1987年に廃止されています。バス路線としては、函館バスが運行しています。道路網は国道229号、国道230号、国道276号などの国道と、複数の北海道道が主要交通網となっています。

観光：自然と文化に触れる

玉川公園の水仙と桜、浮島公園の動く島、ふとろ海水浴場、うどまり荘・自然休養村などは、自然豊かな北檜山区を代表する観光スポットです。また、ねとい温泉、北檜山温泉、いこいの家などの温泉施設も人気です。玉川公園水仙祭りや浮島公園祭りは、地域住民の交流の場となっています。

まとめ

せたな町北檜山区は、豊かな自然と歴史、そして温かい人情に溢れた地域です。かつて独立した町として発展を遂げ、現在はせたな町の一部として新たな発展を続けています。美しい景観と地域住民の活気は、多くの観光客を魅了し続けています。この地域を訪れることで、北海道の自然と歴史、そして人々の温かさを肌で感じることができるでしょう。

もう一度検索