北海学園大学開発研究所

北海学園大学開発研究所について

北海学園大学開発研究所は、北海道の発展を目的として1957年に設立された研究機関です。この研究所は、経済開発や社会開発に関連する多様な研究を行い、地域社会に対する貢献を目指しています。また、北海道で初めてのシンクタンクでもあります。

沿革

この研究所は、上原轍三郎学長の主導により設立され、「地域の経済、社会、文化、技術に関する基礎的および応用的研究を通じて、社会・経済の発展に寄与すること」を目的としています。設立当初から現在に至るまで、さまざまな研究活動を展開してきました。

具体的な設立時の出来事として、1957年4月には開発研究所が設置され、1967年6月には最初の開発特別公開講座が行われました。2000年には専門図書館の移転と新たな資料センターの開設も進められました。

組織と運営

研究所の運営は、専任研究員と特別研究員、嘱託研究員、客員研究員など、多様な研究者によって支えられています。専任研究員は北海学園大学の全教員が任命され、特別研究員は元教員が、嘱託研究員は卒業生や外部からの研究者が就任しています。このように多様な背景を持つ研究者が集まり、学際的な総合研究を通じて、地域の課題解決に向けた研究が進められています。

歴代の所長には、上原轍三郎を始めとして、蝦名賢造や池田善長、筒浦明など多くの著名な研究者が名を連ねており、各所長はそれぞれの時代において研究所の方向性を定めてきました。

研究活動

北海学園大学開発研究所は、地域の経済や社会に関連する課題に対して、実践的な研究を展開しています。特に北海道庁と連携した委託研究が豊富であり、過去には北海道立総合経済研究所との共同研究もありました。現在では情報化社会や環境問題など、幅広いテーマに取り組んでいます。

市民参加型の開発特別公開講座が北海道各地で毎年開催されており、地域社会との連携が強化されています。これにより、地域づくり支援にも貢献しています。また、年に数回、市民参加型の研究活動報告が行われ、地域住民が研究に参加できる機会が提供されています。

さらに、研究所内には北海道新聞の前身である北海新聞のマイクロフィルムやOECD関連資料が収蔵されており、研究資源が豊富です。また、専門図書館の本部が設置されていることに加え、本学の教員が執筆した書籍も展示されており、学術的な交流の場となっています。

刊行物

研究所からは『開発論集』という刊行物が発行されています。この誌面では様々な研究成果が発表され、地元社会へ情報を発信しています。かつては『開発研究所資料』が刊行されていた時期もありましたが、現在は『開発論集』が主要な刊行物となっています。

所在地

北海学園大学開発研究所は、北海道札幌市豊平区の豊平キャンパス内に位置しており、地域社会に密着した研究活動を展開しています。豊平キャンパスは美しい自然に囲まれており、研究者にとっても恵まれた環境です。

本研究所は、開発に関する研究を通じ、北海道の未来をより良いものにするための重要な役割を果たし続けています。

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