北海道フリーパス

北海道フリーパスは、JR北海道が販売する特別企画乗車券です。連続する7日間、北海道内のJR在来線全線と、ジェイ・アール北海道バスの一般路線バス全線が乗り降り自由です。利用開始前に記名が必要で、使用開始後の譲渡や転売はできません。

在来線の列車利用については、以下のルールがあります。
特急・急行・快速列車の普通車指定席は最大6回まで追加料金なしで利用できます。
特急・急行・普通列車の自由席は回数制限なく乗車可能です。
7回目以降の指定席利用や、グリーン車、SL冬の湿原号を利用する場合は、運賃部分のみ有効となり、別途追加料金が必要です。
2024年3月16日以降、全車指定席の特急（北斗・すずらん・おおぞら・とかち）の普通車指定席は、指定回数を消費せずに空席利用ができます。

ただし、全ての区間・路線が利用できるわけではありません。
北海道新幹線や道南いさりび鉄道線は利用対象外です。
ジェイ・アール北海道バス以外のバス路線や、一部の都市間バスも利用できません。

2025年4月1日現在の大人運賃は29,000円です。ただし、JR東日本のオンライン予約サービス「えきねっと」で購入する場合は28,000円となります。このパスに小人設定はありません。毎年、ゴールデンウィーク（4月27日〜5月6日）、お盆（8月10日〜19日）、年末年始（12月28日〜翌年1月6日）に利用制限期間が設定されており、この期間にかかる有効期間の延長はありません。

購入は、利用開始日の1か月前から当日まで可能です。
JR北海道の主な駅にあるみどりの窓口や指定席券売機、および主要旅行会社で購入できます。
「えきねっと」購入の場合、きっぷの受け取りはJR北海道の駅窓口か指定席券売機に限られます。
現在はJR北海道以外の窓口では購入できません。

このパスは1986年に国鉄北海道総局が「北海道フリーきっぷ」（1人用）と「北海道ペアきっぷ」（2人用）として発売を開始しました。当初は普通車用とグリーン車用があり、有効期間は7日間でした。2005年4月1日に現在の名称である「北海道フリーパス」に統一され、2006年11月末に2人用の販売が終了、2009年3月末にグリーン車用の販売も終了し、以降は普通車1人用のみの設定となりました。2006年12月からは指定席利用回数が最大6回までに制限されています。

2016年3月26日の北海道新幹線開業に伴い、海峡線の在来線区間（中小国〜木古内〜五稜郭）と道南いさりび鉄道線はパスの利用対象外となりました。北海道新幹線も利用できません。

近年、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」が期間限定で発売されました。有効期間6日間、指定席利用が最大4回、利用開始日当日の購入不可などの違いがありましたが、北海道フリーパスの利用制限期間でも利用可能でした。

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