北海道・東北地方にある建造物の重要文化財一覧

北海道・東北地方の重要文化財（建造物）一覧

この一覧は、文化財保護法に基づき指定された重要文化財のうち、北海道・東北地方に所在する建造物をまとめたものです。文化財保護法では、重要文化財を「建造物」と「美術工芸品」の2つに大きく分類していますが、本稿では建造物のみを取り扱います。

なお、特に価値が高いと認められた重要文化財は、国宝に指定されます。国宝は重要文化財の中から選ばれるものであり、文化財保護法第27条第2項にその規定があります。

※美術工芸品については、北海道・東北地方の重要文化財一覧をご覧ください。

北海道

北海道には、歴史的な城郭、寺院、住宅、公共施設など、多様な建造物が重要文化財として指定されています。

福山城（松前城）本丸御門（松前郡松前町）
龍雲院 5棟（松前郡松前町）
本堂
庫裏
惣門
鐘楼
土蔵
法源寺山門（松前郡松前町）
太刀川家住宅店舗（函館市弁天町）（たちかわけじゅうたくてんぽ）（函館市）
旧函館区公会堂 2棟（函館市）
本館
附属棟
函館ハリストス正教会復活聖堂（函館市）
遺愛学院（旧遺愛女学校） 2棟（函館市）
本館
旧宣教師館
大谷派本願寺函館別院 3棟（函館市）
本堂
鐘楼
正門
旧相馬家住宅 2棟（函館市）
主屋
土蔵
旧中村家住宅（檜山郡江差町） 3棟
主屋
文庫倉
下ノ倉

特徴的な建造物

旧日本郵船株式会社小樽支店：小樽市に現存する歴史的建造物で、明治時代の洋風建築の粋を集めたものです。当時の繁栄を偲ばせる豪華な内装や外観が特徴です。
北海道庁旧本庁舎：赤れんが庁舎として親しまれ、札幌市のシンボルとなっています。明治時代に建てられたアメリカ風ネオバロック様式の建物で、北海道の開拓の歴史を今に伝えています。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所施設：創業者である竹鶴政孝がスコットランドで学んだウイスキー製造技術を基に建設された蒸溜所。石造りの重厚な建物群は、ウイスキー造りへの情熱を感じさせます。

青森県

青森県には、弘前城をはじめとする城郭、神社仏閣、歴史的な住宅などが数多く残されています。

弘前城 8棟（弘前市）
弘前城三の丸東門
岩木山神社 4棟（弘前市）
本殿
奥門
瑞垣
中門
旧弘前偕行社（弘前市）
旧第五十九銀行本店本館（弘前市）

特徴的な建造物

高照神社：津軽氏の祖先を祀る神社で、本殿や拝殿など8棟2基が重要文化財に指定されています。歴史的な建造物群は、津軽氏の隆盛を物語ります。
旧津島家住宅：太宰治の生家であり、「斜陽館」として知られています。明治時代に建てられた豪邸で、当時の豪農の暮らしぶりを垣間見ることができます。

岩手県

岩手県には、中尊寺金色堂をはじめとする寺院建築、歴史的な農家住宅、近代建築などが点在しています。

天台寺 2棟（二戸市）
本堂
仁王門
岩手銀行（旧盛岡銀行）旧本店本館（盛岡市）
小岩井農場施設 21棟（岩手郡雫石町）
中尊寺経蔵（西磐井郡平泉町）
中尊寺金色堂 - 国宝（西磐井郡平泉町）

特徴的な建造物

小岩井農場施設：明治時代から続く小岩井農場の歴史を物語る建造物群。事務所、牛舎、倉庫など、様々な用途の建物が重要文化財として指定されています。

宮城県

宮城県には、鹽竈神社、瑞巌寺など、歴史的な神社仏閣が多く残されています。また、大崎八幡宮本殿は国宝に指定されています。

鹽竈神社 14棟1基（塩竈市）
瑞巌寺
御成門（宮城郡松島町）
庫裏及び廊下 2棟 - 国宝
五大堂（宮城郡松島町）
中門（宮城郡松島町）
本堂（元方丈） - 国宝
大崎八幡宮本殿、石の間、拝殿（1棟） - 国宝（仙台市青葉区）

秋田県

秋田県には、佐竹家霊屋、旧小坂鉱山事務所など、歴史的な建造物が点在しています。

旧秋田銀行本店本館 - 秋田市立赤れんが郷土館（秋田市）
旧小坂鉱山事務所（鹿角郡小坂町）
康楽館（鹿角郡小坂町）
赤神神社五社堂 5棟（男鹿市）

山形県

山形県には、羽黒山五重塔、旧済生館本館など、歴史的な寺社建築や近代建築が残されています。

羽黒山五重塔 - 国宝（鶴岡市）
旧風間家住宅 5棟（鶴岡市）
旧済生館本館（山形市）

福島県

福島県には、白水阿弥陀堂（国宝）、相馬中村神社など、歴史的な寺社建築が多く残されています。

阿弥陀堂（白水阿弥陀堂） - 国宝（いわき市）
相馬中村神社本殿・幣殿・拝殿（1棟）（相馬市）

注意点

文化財の保存状況は常に変化するため、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。
文化財の保護のため、見学の際はマナーを守りましょう。

この一覧が、北海道・東北地方の豊かな文化遺産への関心を深める一助となれば幸いです。

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