北海道全線フリーきっぷ

北海道全線フリーきっぷの詳細

北海道全線フリーきっぷ（ほっかいどうぜんせんフリーきっぷ）は、東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）が発売していた特別企画乗車券の一種です。このきっぷは周遊きっぷである北海道ゾーンや札幌・道南ゾーンの後継商品として位置づけられています。さらに、道央や道南方面への自由な移動を可能にする「みなみ北海道フリーきっぷ」についても触れています。

概要

このきっぷでは、東京都区内からフリーエリアまでの往復乗車券がセットになっています。利用ルートは「東北本線・東北新幹線・奥羽本線・津軽線」または「東北本線・高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線・津軽線」のいずれかです。また、寝台列車を利用し、最終日に有効期間内であれば日付を跨いで発売エリア内の降車駅まで有効となります。この切符を使うことで、旅行しながらも移動の自由度を享受できます。

ただし、フリーエリアに至るまでの特急料金は含まれておらず、移動手段も新幹線、寝台列車、またはいわて銀河鉄道線か青い森鉄道線のいずれかに限られており、このきっぷ単体ではフリーエリアへ行けないことに留意が必要です。

フリーエリアの詳細

フリーエリアには、以下の2つのきっぷが設定されています。

1. 北海道全線フリーきっぷ: これは、JR北海道管内の全路線が対象で、津軽線の蟹田〜中小国間が含まれています。有効期間は5日間です。
2. みなみ北海道フリーきっぷ: 津軽線の蟹田〜中小国間を含む海峡線と江差線の全線、函館本線の函館〜白石間、室蘭本線の一部区間、千歳線が対象で、こちらの有効期間は3日間です。

利用できる列車と設備

フリーエリアまでの移動には、以下の路線が利用可能です。この区間の利用には特急料金が別途必要となり、フリーエリア内の往復分には含まれません。

• - 東北新幹線: 東京から盛岡を経て新青森まで。
• - 奥羽本線: 新青森から青森まで。
• - 津軽線: 青森から蟹田まで。

このきっぷでは、フリーエリア内の施設で特急、急行、普通列車（快速）の自由席が無制限に利用できる一方、指定席やグリーン車、寝台車は追加運賃が必要です。また、青森〜北海道フリー区間での急行はまなすの自由席は、別途自由席急行券の購入が必要となります。

種類と価格

このきっぷは大人とこども用があり、その価格は2014年4月1日現在のもので、詳細は公式サイトで確認することが推奨されます。

払い戻しと利用制限

切符の払い戻しは、未使用の場合に限り手数料660円を引いた額が返還されます。また、利用制限期間はゴールデンウィークやお盆、年末年始などがあり、通年利用が可能です。

発売箇所と購入期間

北海道全線フリーきっぷは、2013年3月1日から2016年3月16日まで販売され、利用開始日の1か月前から前日まで、JR東日本の各窓口で購入が可能でした。利用開始日の変更は、開始日前日まで1回に限って対応されました。

このきっぷは、北海道の雄大な自然や景勝地を訪れる上で、非常に便利なツールであり、交通手段を気にせず思う存分観光を楽しむための手助けとなることでしょう。

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