北海道札幌白陵高等学校

北海道札幌白陵高等学校（ほっかいどうさっぽろはくりょうこうとうがっこう）は、北海道札幌市白石区東米里に所在する道立高等学校です。柔軟な教育システムとして知られる単位制を採用しています。

概要

本校は、札幌市内の道立高校としては北海道有朋高等学校と同様に単位制を取り入れていますが、従来の学年制の要素も残しており、1年から3年までの学年区分があります。基本的に進級に際しては留年という制度は設けられておらず、学年末の会議で成績不振と判断された生徒に対し、単位取得のための追試験を行うことで、単位修得を支援する方式をとっています。また、課外活動では、2018年に開催された第38回高校生クイズ北海道大会において、見事北海道第2位の成績を収めるなど、生徒たちの活躍が見られます。

校名の由来

校名である「白陵」には、所在地の札幌市白石区にちなんだ「白」の文字と、清潔さ、広大な北海道の大地、そして生徒たちの無限の可能性をイメージした言葉が込められています。これに、未来へ向かって高く伸びていく様子を表す「陵」の字を組み合わせることで、学校の理念と希望が表現されています。

校章と校歌

学校のシンボルである校章は、1995年に制定されました。雄大な北海道の自然と、未来へ力強く羽ばたく翼をモチーフにしており、山本美里氏によってデザインされました。

また、校歌は校章制定の翌年、1996年に誕生しました。当時の校長であった内田政明氏が作詞を手がけ、田川昭氏が作曲を担当しています。

制服

2011年4月に単位制への移行と同時に、制服のデザインが一新されました。従来の緑色のブレザーから、よりフォーマルな印象の黒いスーツタイプのブレザーに変更されています。男女ともにベストを着用するスタイルとなっています。

教育目標と課程

本校は、「感謝の心を持ち、社会に貢献する人間の育成」、「自ら進んで視野を広め、知性を磨く人間の育成」、「心身を鍛え、たくましく生きる人間の育成」という三つの教育目標を掲げています。教育課程は全日制の普通科で、単位制の特性を活かした多様な科目の選択が可能です。

沿革

北海道札幌白陵高等学校の歴史は、1993年6月に北海道議会で札幌市白石区東米里への石狩地区高等学校用地取得が提案されたことに始まります。同年7月には用地取得の経費が議決され、土地が取得されました。1995年10月には、北海道札幌厚別高等学校内に仮称で北海道石狩地区高等学校開校準備室が設置され、同月に校舎が完成しました。12月には現在の校章が決定し、同月26日の北海道議会定例会で学校条例の一部改正が議決され、「北海道札幌白陵高等学校」の校名が正式に決定しました。そして、1996年4月1日に晴れて開校を迎えました。同年11月には校歌が制定され、2003年3月には第2体育館が竣工しています。教育制度においては、2009年9月に2011年度からの全日制普通科における単位制導入が決定され、計画通り2011年4月より単位制が実施されるとともに、制服も現在のデザインに変更されました。

学校生活

年間を通して、生徒たちの成長を促す多彩な学校行事が実施されています。4月には新入生を迎える入学式に始まり、1年生の宿泊研修が行われます。夏には学校祭である「白陵祭」が開催され、多くの生徒や地域住民で賑わいます。秋には2年生の見学旅行があり、視野を広げる貴重な機会となります。冬には体育大会でクラスや学年の絆を深めます。これらの他にも、学力テスト、模試、講習などが定期的に行われています。

部活動や外局も活発に行われており、生徒たちは学業だけでなく、様々な活動に取り組んでいます。主な活動は以下の通りです。

運動部: サッカー、弓道、卓球、男子バドミントン、女子バドミントン、男子バスケットボール、女子バスケットボール、女子バレーボール
文化部: 吹奏楽、茶華道、書道、グッドホーム、美術、ボランティア、国際交流
* 外局: 図書局、放送局

進路

卒業生の進路は多岐にわたります。例年、人数の変動はありますが、約50名が大学や専門学校へ進学しており、そのうち15名程度が私立大学や短期大学を選んでいます。また、約40名が就職を選択しており、数名が公務員の道に進んでいます。

交通アクセス

本校への主な交通手段はバスです。JR札幌駅や地下鉄東西線の菊水駅、白石駅、新さっぽろ駅から路線バスが運行しています。都心部からはやや離れた立地のため、多くの生徒がバスを利用しており、特に夏季期間は自転車通学する生徒も見られます。ただし、9時から15時台にかけては、ジェイアール北海道バスの一部の路線のみの運行となる時間帯があり、地下鉄新さっぽろ駅や白石駅方面へ向かう生徒の中には、約20〜30分離れた北海道中央バス白石営業所まで歩いて移動する生徒も少なくありません。一方で、本校が始発となるジェイアール北海道バスを利用する生徒もいます。

最寄りのバス停は「白陵高校前」（ジェイ・アール北海道バス）および「白陵高校」（北海道中央バス）で、いずれもバス停から学校まで徒歩1分程度の距離にあります。スクール便として運行される便もあり、生徒の通学をサポートしています。

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