北海道東海大学

北海道東海大学の概要

北海道東海大学（Hokkaido Tokai University）は、1977年に設立された私立大学であり、2008年に廃止されました。札幌市南区に本部を置いていたこの大学は、理工系の技術者養成を目的とし、さまざまな学科を展開していました。

設立の背景と沿革

高度経済成長期において、北海道では技術者の需要が高まっていたため、工学部札幌教養部が1967年に開設されました。この教養部では、最初に電気工学、建築学、土木工学、通信工学、電子工学、動力機械工学、生産機械工学の7学科が設置されました。

1968年4月には海洋学部の教養課程も併設され、海洋工学、海洋土木工学、水産学の3学科が追加されました。初めの2年間は地元で教育を受け、その後は湘南キャンパスへ移行する形態を取っていました。この形式には、教育費用の軽減というメリットもありました。

2008年4月に東海大学と九州東海大学と統合され、学校法人東海大学が事実上の後継機関となりました。正式には2010年に文部科学省により廃止が認可されました。

学部・学科

北海道東海大学には札幌キャンパスと旭川キャンパスがあり、それぞれ異なる学部が設置されていました。札幌キャンパスでは国際文化学部や工学部が存在し、多様な学科が提供されていました。旭川キャンパスは芸術工学部を有し、独自の教育プログラムを展開していました。とはいえ、2008年度以降はほとんどの学科の新たな入学生の募集が停止されました。

閉校後の変遷

大学の廃止後、札幌キャンパスは東海大学札幌キャンパスとして運営され、国際文化学部と生物学部が設置されました。それとは別に、旭川キャンパスには芸術工学部が一時期残っていましたが、2016年には閉鎖されることとなりました。旭川キャンパスの敷地は35,000平方メートルで、その土地と建物は旭川市に寄贈され、一部の施設が残されています。

付属機関と国内外協定

本大学は、情報教育センターや地域連携研究センターなどの付属機関も持ち、さまざまな研究活動を促進していました。また、小樽商科大学との連携や、フィンランドのラップランド大学など、海外大学との国際交流協定も締結していました。これにより、学生たちは多様な国際的な視点を持ちながら学業を進めることができました。

まとめ

北海道東海大学は設立から廃止までの期間、地域に根ざした教育機関として多くの技術者や専門家を育成してきました。その理念は後身の東海大学でも受け継がれており、大学教育の重要性を感じさせる組織でした。

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