北海道神宮頓宮

北海道神宮頓宮

北海道神宮頓宮は、札幌市中央区南2条東3丁目に鎮座する神社です。北海道神宮の境外末社であり、「頓宮」という名称は「仮の宮」を意味します。

役割

年に一度の北海道神宮例大祭（6月中旬）において、市内を巡行する神輿が休憩する「御旅所」としての役割を担ってきました。また、地域住民にとってはランドマークとしての存在感も大きく、かつては札幌市電一条線に「頓宮前」という停留所が存在したことからも、その重要性が伺えます。

境内の見どころ

境内には、札幌軟石で作られた出雲型の狛犬があり、これは札幌市内では最古のものとされています。また、石灯籠も北海道内で最も古いものと言われています。これらの文化財は、神社の歴史と風格を物語っています。

祭神

本社である北海道神宮と同様の祭神が祀られています。

開拓三神
大国魂神（おおくにたまのかみ）
大那牟遅神（おおなむちのかみ）
少彦名神（すくなひこなのかみ)
明治天皇

歴史

1878年（明治11年） - 札幌神社の遥拝所として創建されました。
1890年（明治23年） - 狛犬が奉納されました。
1901年（明治34年） - 火災により社殿が焼失しました。
1910年（明治43年） - 札幌神社から払い下げられた古材を用いて社殿が再建されました。
1947年（昭和22年） - 札幌神社から分霊を受け、末社となりました。
1964年（昭和39年） - 本社である札幌神社が「北海道神宮」に改名したことに伴い、北海道神宮頓宮となりました。

ギャラリー

神輿

社殿

手水舎

鳥居

出雲狛犬

石灯籠

参考文献

青木由直編著『札幌秘境100選』マップショップ、2006年10月。「14 北海道神宮頓宮（中央区南一条通）」ISBN 4-9903282-0-5
札幌LRTの会・編『札幌市電が走る街 今昔 未来を目指す北の都 定点対比』JTBパブリッシング（キャンブックス）、2012年9月1日。ISBN 978-4-533-08737-0

外部リンク

北海道神宮
* 北海道神宮頓宮

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