北海道立オホーツク流氷公園

北海道立オホーツク流氷公園

北海道紋別市に広がる北海道立オホーツク流氷公園は、雄大なオホーツク海に面した広大な都市公園です。この公園は、「試みて進化する広域公園」という理念のもと、環境との共生を図りながら、地域住民の参加を得て豊かな緑に囲まれた手作りの空間を創出することを目指しています。

公園の整備にあたっては、「流氷を遥かに望み、潮騒に耳を澄ませる大いなる風景の中で、緑豊かな手作りの公園を育む」というテーマが掲げられ、園内は特色の異なるAからDの4つのブロックに分けて計画が進められました。なお、Aブロックについては紋別市が管理を担当しています。公園はオホーツク海に沿って広がり、国道238号を挟んだ向かい側にはオホーツク紋別空港が位置しており、アクセスにも恵まれています。

四季折々の楽しみ方

オホーツク流氷公園は、一年を通じて多様な自然とアクティビティを楽しめます。特に冬の積雪期、1月から3月にかけては、園内全体を巡る約5kmの歩くスキーコースが整備されます。利用者は無料で用具の貸し出しを受けることができるため、気軽に白銀の世界でのクロスカントリーを楽しめます。

公園の成り立ち

この公園は、段階的な整備を経て現在の姿となりました。2009年（平成21年）11月15日にあおぞら交流館を含む一部施設が先行して供用を開始。その後も、2010年（平成22年）5月1日にはピクニック広場が、同年8月7日には海と大地の遊び場がオープンしました。2011年（平成23年）7月9日には紋別市が管理するエリアにオホーツクラベンダー畑が開園。続く2013年（平成25年）7月28日にはまきばの広場（丘のサロン、紋別市パークゴルフ場）、同年9月30日には野草広場がそれぞれ供用を開始しました。そして、2014年（平成26年）7月16日には、はらっぱの丘、海のサロン、ふれあい苗圃園などが整備され、これにより公園は全面供用となりました。

多様な施設エリア

園内はテーマごとに分けられた4つのブロックで構成されており、それぞれに特徴的な施設が配置されています。

Aブロック（楽しみの場所）
紋別市が管理するエリアで、色とりどりの花々や緑を楽しむことができます。
オホーツクラベンダー畑: 4品種、約17,000本ものラベンダーが植栽され、見頃には鮮やかな紫色と香りが楽しめます。
花のサロン: 休憩などに利用できる施設です。
やすらぎ体験農園: 手軽に野菜などを育てることができる区画があり、オホーツクラベンダー畑とも連携してガーデニングなども楽しめます。ハーブなどの多年草も栽培されています。
こもれ日の森: 元々あったミズナラの林を活かし、多様な植物が育まれています。

Bブロック（にぎわいと参加の場所）
公園の中心的な交流・活動エリアです。
あおぞら交流館: 公園利用の拠点となる施設です。
ピクニック広場: 屋根付きの野外炉2基（要予約）や8ヶ所のBBQコーナー、炊事棟を備え、屋外での食事やレクリエーションに適しています。
海と大地の遊び場: 各種遊具が設置された子供たちの遊び場や、多目的に利用できる広場があります。
どんぐりの森: 自然観察などが楽しめるエリアです。
みどりのステージ: イベントなどに利用可能な屋外ステージです。

Cブロック（のんびりする場所）
広々とした空間でゆったりと過ごせるエリアです。
まきばの広場パークゴルフ場: 日本パークゴルフ協会公認の全8コース、72ホールを有する本格的なパークゴルフ場です。「ハマナスコース」と「ラベンダーコース」の2種類のコースがあります。
丘のサロン: パークゴルフの受付や、野外展望台からの眺めを楽しめます。
野草広場: 自生する草地をそのまま活かし、様々な野の花を鑑賞できる広場です。
クロスカントリーコース: 冬季に歩くスキーコースとして利用される道です。
はらっぱの丘: オホーツクの広大な牧草地をイメージして整備された丘です。
オホーツクのはるかなる道: 全長約3kmの散策やジョギングに適した舗装された道です。

Dブロック（ながめる場所）
オホーツク海の景観を静かに楽しめるエリアです。
海のサロン: 海辺の風景を眺めながら休憩できる施設です。
海辺の植栽広場: 公園周辺に自生する海浜植物の復元を目指し、植栽が進められている広場です。
ふれあい苗圃園: 公園内で植栽に利用する樹木や花苗を、種や苗から育成している場所です。

北海道立オホーツク流氷公園は、オホーツクの雄大な自然景観、多様なレクリエーション施設、そして地域との連携を大切にした手作りの温かさが融合した、魅力あふれる公園です。四季を通じて変化する自然を満喫しながら、様々な楽しみ方を発見できるでしょう。

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