北海道道135号美唄富良野線

北海道道135号美唄富良野線：道央と富良野を結ぶ55.8km

北海道道135号美唄富良野線は、北海道空知地方の美唄市と上川地方の富良野市を結ぶ、全長55.8kmの主要地方道です。道央圏と富良野地方を結ぶ重要な交通ルートとして機能しており、観光客や地域住民の交通手段として利用されています。

複数の路線の統合と長い歴史

かつては、美唄炭山線と白川美唄線の2路線で構成されていましたが、1993年にそれらが廃止され、新たに美唄富良野線として指定されました。路線番号も幾度か変更され、1994年4月1日に1098号として認定され、同年10月1日には135号に変更されています。

全線開通への道のり：幾多の困難を乗り越えて

特に美唄市と芦別市間の区間は、地質の複雑さや、斜面崩壊、雪崩といった自然災害のリスクから、長らく未開通区間として残っていました。この区間は、地元住民からは「幌子道路」と呼ばれていました。2018年度の完成を目指して工事が開始されましたが、予想以上の困難に直面します。東美唄トンネルの新設が必要となり、開通時期は2020年度、さらに2022年度へと延期されました。その後も、新たな地滑り対策工事や天候不良の影響により、2023年度へのさらなる延期が決定。しかし、関係機関の尽力により、2024年8月26日、ついに全線開通を迎えました。これは、関係者にとって大きな喜びであり、地域経済活性化への期待も高まっています。

主要施設と地理

主なトンネル:

東美唄トンネル (654m)
幌子トンネル (1821m)
大滝トンネル (411m)
富芦トンネル (2729m)


通過する自治体:

空知総合振興局：美唄市、芦別市
上川総合振興局：富良野市


交差する道路:

美唄市：国道12号、北海道道1130号砂川奈井江美唄線、道央自動車道美唄IC
芦別市：国道452号
* 富良野市：国道38号


沿線にある施設:

美唄市には、東明西簡易郵便局、東明郵便局、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄、美唄国設スキー場、美唄ダムなどがあります。富良野市には、ハイランドふらの ラベンダーの森などがあります。

交通の要衝としての役割

美唄富良野線は、道央圏と富良野地方を結ぶ重要な道路として、地域経済や観光に大きく貢献しています。全線開通により、アクセスが向上し、地域間の交流促進や観光客の増加が期待されます。また、国道452号と重複する区間もあり、交通の利便性も向上しています。 今後、この路線が地域社会の発展にますます貢献していくことが期待されます。

開通までの経緯の詳細

当初計画では2018年度の完成を目指していましたが、地質調査の結果、斜面崩壊や雪崩の危険性が判明し、東美唄トンネルの建設が必要となりました。このため、開通時期は2020年度に変更されました。しかし、その後も予想を超える地滑りや大雪などの影響で、2022年度、さらに2023年度へと延期が繰り返されました。関係各所は何度も協議を重ね、対策工事を進め、2024年8月26日の全線開通にこぎつけました。この開通は、関係者の長年の努力と粘り強さを示す大きな成果と言えます。夏期限定での開通という形になりましたが、これは今後の本格的な利用に向けた準備段階と言えるでしょう。

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