北海道道305号紋別丸瀬布線

北海道道305号紋別丸瀬布線は、オホーツク海沿岸の紋別市と内陸の遠軽町丸瀬布を結ぶ、全長約52.2kmの主要な道道です。この路線は、紋別市渚滑町を起点とし、遠軽町丸瀬布金山を終点としています。

概要

この路線は、紋別市から旭川紋別自動車道丸瀬布ICへのアクセス道路としての役割を担うほか、国道273号が不通になった際の代替ルートとしても機能しています。特に、紋別市の中心部を通過する区間は、かつての国道238号であり、バイパス開通に伴い、起点が変更されました。

歴史

1957年（昭和32年）：266号として路線認定
1994年（平成6年）：路線番号を305号に変更
1995年（平成7年）：バイパス開通に伴い起点を変更
2007年（平成19年）：金八トンネル貫通
2009年（平成21年）：金八トンネル開通

路線状況

紋別市内では、以下の区間で他の道道と重複しています。

北海道道713号中渚滑紋別停車場線（紋別市弁天町2丁目 - 紋別市南が丘町4丁目）
北海道道553号上藻別上渚滑停車場線（紋別市藻別 - 紋別市上藻別）
北海道道137号遠軽雄武線（紋別市鴻之舞 - 紋別市上鴻之舞）

金八峠と金八トンネル

紋別市と遠軽町（旧丸瀬布町）の境界に位置する金八峠は、かつて国鉄石北本線と鴻之舞鉱山を結ぶ重要なルートでした。この峠道は、1931年に開通しましたが、急勾配、急カーブ、未舗装という悪条件が重なり、大型車両の通行が困難で、冬季には通行止めとなることもありました。

この状況を改善するため、2001年（平成13年）から新ルートへの切り替え工事が始まり、金八峠の地下を通過する金八トンネル（延長1752m）が建設されました。2007年（平成19年）にトンネルが貫通し、2009年（平成21年）7月27日に新ルートが全面開通しました。これにより、旧道は閉鎖され、安全で円滑な交通が確保されるようになりました。金八の名前は、丸瀬布側の誘致に貢献した料亭「美濃家」の芸妓・金八にちなんで名付けられました。

通過する自治体

オホーツク管内
紋別市
紋別郡遠軽町

主要な交差点

紋別市
国道238号
国道273号
北海道道713号中渚滑紋別停車場線
北海道道304号紋別港線
北海道道873号小向元紋別線
北海道道553号上藻別上渚滑停車場線
北海道道137号遠軽雄武線
遠軽町
* 国道333号

沿線施設

紋別市内には、金融機関、警察署、学校などの公共施設や、セイコーマートなどの商業施設が点在しています。

北海道道305号紋別丸瀬布線は、地域の生活と経済を支える重要なインフラとして、今日もその役割を果たしています。

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