国道333号

一般[[国道]]333号：旭川から北見へ至る歴史と自然の道

国道333号は、北海道のほぼ中央部を東西に横断する一般[[国道]]です。旭川市を起点に、北見山地の北見峠を越え、北見盆地を抜けて北見市に至る全長約170kmの路線で、北海道の重要な交通路となっています。

起点から終点まで：重複区間と単独区間

旭川市内の4条通・昭和通交差点から東へと伸びる国道333号は、まず国道39号と重複区間を形成し、その後、国道273号と重複しながら上川郡上川町へと進みます。上川町の上越地区から東、北見峠を越えて北見市に至る区間が、国道333号の単独区間となります。この単独区間の延長は約100kmに及びます。

主な通過地には、旭川市、上川郡当麻町、愛別町、上川町、北見峠、紋別郡遠軽町（白滝、丸瀬布、豊里、生田原水穂）、常呂郡佐呂間町、北見市（仁頃町、端野町）などがあります。

愛称と交通

国道333号は、北見峠を境に、上川町内では「上越国道」、遠軽町から北見市にかけては「遠軽国道」という愛称で親しまれています。北見峠はかつて交通の難所でしたが、現在では、国道450号旭川紋別自動車道（上越白滝道路）のトンネル開通により、冬季通行も可能となり、交通の利便性が大幅に向上しています。

このルートは、JR北海道石北本線とほぼ並行しており、明治時代に開削された「中央道路」（別名：囚人道路）のルートを踏襲している点も特徴です。中央道路は、当時のロシアの南下政策への防衛という軍事的な目的で建設された歴史を持つ道です。国道333号は、石北峠を越える国道39号の迂回路としての役割も担っています。

歴史と路線データ

現在の国道333号の路線は、1975年（昭和50年）に一般[[国道]]として指定されました。それ以前は、明治時代に開削された中央道路の一部が、道道として存在していました。中央道路は、囚人による強制労働によって建設され、多くの犠牲者を出した歴史を持つ過酷な道でした。北見市周辺には、その囚人たちの墓標跡である「鎖塚」が残されています。

1952年には一級[[国道]]39号の一部でしたが、北見峠の悪路のため、後に石北峠経由に変更。その旧道が道道となり、1975年に再び国道として昇格したのが、現在の国道333号です。当初は、北見峠のほか、旭峠、ルクシ峠、端野峠の4つの峠を越えていましたが、道路改良やトンネル開通により、これらの峠は現在ではほとんど影響を与えていません。

路線データは以下のとおりです。

起点：旭川市（国道12号・国道39号交点）
終点：北見市端野町（国道39号交点）
総延長：169.9km（重用延長を含む）
実延長：102.9km

道路施設と周辺環境

国道333号沿いには、多くのトンネルや道の駅などが整備されています。代表的なトンネルとしては、馬止トンネル、旭野トンネル、新佐呂間トンネル、仁頃トンネル、端野トンネルなどがあり、これらのトンネルによって、峠越えの困難さが軽減されています。道の駅としては、「道の駅しらたき」、「道の駅まるせっぷ」、「道の駅遠軽森のオホーツク」などが、ドライバーの休憩場所として利用されています。

交通量と管理

国道333号の交通量は、区間によって異なりますが、遠軽町周辺では1日あたり数千台の車両が通行しています。道路管理者は北海道開発局で、旭川開発建設部と網走開発建設部がそれぞれ担当区間を管理しています。

まとめ

国道333号は、歴史と自然が織りなす北海道の重要な交通路です。明治期の囚人道路の歴史を受け継ぎながら、現代の交通ニーズに対応した道路整備が進められています。今後とも、北海道の地域経済や観光振興に貢献していくことが期待されています。

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